墜落した米軍機搭載の核爆弾が１つだけどうしても見つからない。そんな中、ギター製作家ディエゴ・エル・ビエントはロシアのスパイ容疑で逮捕監禁される。日本人の古城と仲間はそんなディエゴの逃走を助ける。30年後、ディエゴのギターを持つイギリスの名ギタリスト・ファラオナとサンティと呼ばれる日本人が、ディエゴを探しにスペインに向かう。そこで明かされる秘密とは…。
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下巻ではいろいろ驚くべき事実が明らかになるので多くを語れませんが、最高に面白かったです。
翌日会社がなかったら間違いなく徹夜して読んだね。

全体のストーリー設定と登場人物がまず何よりしっかりと魅力的に描かれている点が素晴らしい。いろいろ複雑に張りめぐらされた伏線とか罠とかがあるんですが、無理矛盾も不自然さもなく、程よい緊迫感と謎めいた雰囲気でぐいぐい読者を引き込む。

スペインの美しい風景をバックに、フラメンコギターの切ない音色が流れるようなエンディングでした。

逢坂先生、悪徳警官やヤクザだけじゃないんですね。★５つです