果歩と静枝は高校まで女子校で、ずっと一緒の親友。
眼鏡店に勤める果歩は５年前の失恋をいまだにひきずっている。
高校の美術教師の静枝は遠距離の恋愛（不倫）にときめきと若干の疲れを感じていた。
２人の日常を通して女性の恋心や複雑な感情などを丁寧に描く。
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江國香織３作目。何か読んじゃうんだよね〜。自分でも意外です。
だって彼女の小説に出てくる女たちが現実の世界にいたら、私、絶対に間違いなく100％苦手でキライだろうと思うから。
だけど江國さんの手にかかると、何故かキラリと輝き精彩を放ってくるんです。そして何となく癒される。

この話は２人の恋愛事情をベースに日常生活を淡々と描き、大事件など一切起きない(もちろん誰も死なないし警察も来ない)。
果歩の作る料理がとても家庭的でおいしそうで、静枝が高校の美術準備室でクラシックを聴きながらコーヒーを飲む様子がステキだったりする…。

たぶん彼女の小説には、私自身の潜在的な願望が書かれているのではないかしら、と思います。
今まで読んだ２作品は専業主婦と家事手伝い。今回は独り暮らしのＯＬ。どれも私、経験ないですからね。(独り暮らし…親がこうるさくてずっと家を出たかったけど、許してもらえず)

引き続き「担当大臣」として読みますよ♪