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from: yeshangさん
2010年12月15日 14時42分34秒
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「永遠の0」百田尚樹著(講談社文庫)
これはよく書けています。
若いころは戦記物が好きで日清・日露、太平洋戦争のものもよく読みましたが、どちらかと言うと歴史・歴史小説が多かったように思います。
学生時代は「坂の上の雲」に夢中になりましたが、この本は社会人として非常に含蓄を含むものがあります。
気になるタイトルでしたが、本のカバーの「娘に会うまではしねない、妻との約束を守るために・・健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた・・」との文句を見てちょつと買うのを躊躇していました。買ってきても3カ月ほど積読だったのですが・・
主人公の調べている祖父は零銭パイロット、最後は特攻に散る話ですが、著者は低空飛行で地上を良く見て書いている、しかも広く平面的、立体的に全体を見てうまくかけていると感心しました。
祖父を知っている当時の生き残っている戦友、整備兵、訓練生などからの話を聞きに回って、それぞれから見た祖父についての生きざまを書いています。
戦争とは、戦闘技能、統率力、教育、から日本人の精神のあり方まで様々なことを考えさせられる本です。
また、このようなストーリーの組み立ても筆者も私も戦後生まれの者にとって素直に受け入れられる構成になっていると思います。
2006年に単行本で出ていていますが、その時なぜ話題にならなかったのか、自分だけが知らなかったのか、ちょっと不思議に思っています。-
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コメント: 全2件
from: yeshangさん
2010年12月15日 15時36分58秒
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「Re:「永遠の0」百田尚樹著(講談社文庫)」
いろいろ考えさせられる本です。
戦争という生死にかかわる極限状態にあって、そして国、教育、世論、家族、自分の生活というしがらみの中で悩み、苦しみ、考えて行動したことがよく書けていると思います。
いま、いろいろ問題になっているいじめや就職、仕事の首切りでもホームレスになっても死ぬことはない、殺されることはないですから考えることやること、やれることはいくらでもあるでしょう。
中高生から社会人、そして私のような極楽蜻蛉まで読んでもらいたい本です。
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from: yeshangさん
2010年12月17日 20時04分51秒
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「Re:「永遠の0」百田尚樹著(講談社文庫)」
この本はよく書けている。
司法試験に何度も落ちてニートになっている健太郎に姉の慶子から特攻隊で死んだ祖父のことについて調べたいと持ちかけられる。祖母は戦後、再婚していて既に亡くなっているものの今の祖父はまだ健在である。祖父に関係ある戦友、関係者に祖父のことについて聞きに回ることでいろいろな事実が判った。
戦後生まれの筆者が先の戦争のことを書くことについてうまいやり方をとったと思う。「講釈師、見てきたような嘘をいい」になっていない。戦友たちが語る言葉には実感がある。そして戦闘機乗り、特攻隊の苦労、苦しみ、悩み、最後の特攻に向かう心情が吐露されている。
これまでの戦記ものとは違う生き方について深く考えさせられる本。
調査を終えるころ、主人公健太郎は諦めていた司法試験に再度挑戦しようと、姉は成り行きの結婚の考えをやめ本当に気になっていた人との関係を真剣に考えることになる。
読む方も本当にその気にならされる。若い人には是非読んで欲しい本。
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