「檻」北方謙三 集英社文庫
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零細スーパーの社長・滝野はその昔、名の知られたチンピラであったが、本格的なヤクザになる前に兄貴分が殺され、以来堅気の道を歩んでいた。
ひょんなきっかけで当時相方で裏家業に進んだ高安と再会した滝野だったが次第に昔の血が騒ぎ出す。
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読書生活を始めた７年ほど前に北方謙三のエッセイか何かを読んで、作者のハードボイルド気取りの馬鹿チャラ男振りに呆れてから、一度として読むことなく今日に至る！でございましたが、たまたま読んでいたお古の「本の雑誌」で冒険小説として絶賛されていたんでまぁ何はともあれ読んでみました。
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元ヤクザ、寡黙な妻、快活な愛人、執念深い初老の刑事…ハードボイルドそのものでした(笑)
文章は巧いとは思えないし、ハードボイルドを意識し過ぎて言葉足らずって感じでした。1983年の作品だから仕方ないね。
今の自分はこの作品をステップに書かれたであろう数々の洗練されたアクション小説を読んでるんだし。
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