仮題が「二度死ぬ町」で、何かに連載していたモノを１冊の本にまとめ新たに「カウントダウン」というタイトルになりました。確かだいぶ前にすばるさんが読んでいましたね。北海道夕張市に隣接する架空の都市幌岡市。五期目の市長大田原は炭坑閉山後、リゾート開発に過剰に投資し、市の財政を悪化させたが、市の債務を議会とグルになり隠し続けた。財政破綻が発覚し、再建団体申請が決まっても、六期を目指す大田原。最年少市議森下の元に多津美という選挙コンサルタントが現れ、大田原に対抗し、市長選に出馬するように諭す。森下と仲間、知人、恩師らは打倒大田原をウタイ、町を２度死なせないために、知恵と情熱を結集し、選挙選を戦う物語。これは素直に私好みの本でした。昔、父が町議だったので、いやがらせや、邪魔されたりしながら戦ったのが、懐かしく思いました。高山聖史の「当確への布石」も選挙モノですが、数倍よかったです。