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from: すばるさん
2011年02月18日 04時44分22秒
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「永遠の0」百田尚樹
「永遠の0」百田尚樹 講談社文庫
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第二次世界大戦で特攻隊として亡くなった祖父の過去を知るため、わずかな手掛かりを頼りに奔走する孫姉弟の2人は、調べていくうちに意外な側面を知ることとなる。
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戦時中の証言等は「読みやすい史実」としてはいいと思いますが、姉弟の立ち位置や絡み方がなんとも微妙で中途半端な小説。
完全にノンフィクションにするか、それとももっとちゃんと練り込んだ小説にするかはっきりしてほしかった作品です。
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深いテーマで小説を書こうとすると考察すべき資料や取材量が多過ぎて頭でっかちになって、考えさせられるものにはなるけど味わい深い小説にはならないですね。
山崎豊子の「沈まぬ太陽」なんかも取材したものは全て使おうとしたばかりに長いばかりで起伏に乏しい凡作になってしまってます。
私も商用コピーをいろいろ書きましたが、文章を膨らませるのは簡単ですが、それをいかに無駄なく削って、最小の装飾で一を十に味付け出来るかは、美術や音楽ほどではないにせよ、やはり作り手のセンスの問題が大きいです。
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百田作品に関しては「ボックス!」を読んだ時も似たような感覚でした。「いいお話なんだけどもっていき方がとっても下手」って(^^);
文章センスの問題だから、この作家さんが今後大変身することもまずないと思います。
「永遠の0」も高校生の夏休み読書感想文の課題本ってとこでしょう。
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