すばるさんが読んだ「アリアドネの弾丸」のあとに、また海堂作品の書評なのでいささか気分を害してしまう方も多いかもしれませんが、この話は「ナイチンゲールの沈黙」と「医学のたまご」の間くらいの話です。海堂作品時系列が、ばらばらで思い起こしながら読まなくてはならないので大変です。しかも○○本とセットなものですから、出版される本をすべて読んでいかないとならないし・・・この話は佐々木アツシ君という9歳の少年が、網膜芽腫にかかり右目を摘出し、今度は左目にも網膜芽腫が見つかり、特効薬が認可されないため５年間の人工凍眠システムにより、認可を待つ。コールドスリープと呼ばれる凍眠システムを管理する日比野涼子は、彼を守るためにしたことは・・・。全２６１ページですが、１６０ページくらいまではただひたすら管理状況が書かれ、そのあとにお馴染みの面々が登場します。一応読みましたが、覚醒してからの１００ページほどは良かったかも・・。購入はオススメしませんが海堂ファンなら、すべて読みたいのかもしれないので借りて読んでくださいね。「ブラックペアン」や「ブレイズメス」のイメージ強いよね！