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from: yeshangさん
2011/12/16 17:43:16
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「進々堂世界一周 追憶のカシュガル」島田荘司著
タイトルに惹かれて読んだ本です。
「進々堂ブレンド1974」、「シェフィールドの奇跡」、「戻り橋と悲願花」、「追憶のカシュガル」の4編からなつています。
京都大学を目指して浪人中のサトルが進々堂という喫茶店で京大生の御手洗さんと知り合って、いろいろとお話を聞くという内容。
「進々堂ブレンド1974」:サトルが高校生の頃、日ごろ気になっていたスナックの美人店員のいる店に雨宿りさせてもらったのがきっかけで、いつも開店時に食事をしに行くが・・と言った淡い恋心のお話。
「シェフィールドの奇跡」:イギリスで知能遅れの青年がウエイトリフティングに目覚め街、地区、イギリスでのチャンピオンになっていく御手洗さんの語るお話。
「戻り橋と悲願花」:彼岸花がロスアンジェルスの山中に群生している。この花は昔朝鮮からの渡来人が日本に持ち込んだものだといわれていて、何故ロスにもこんな群生したところがあるのか? それは戦中の風船爆弾が関係していた。それはあこがれて騙されて日本にやってきた女学生と小学生の朝鮮人姉弟の悲劇にまつわるものだった。
「追憶のカシュガル」:御手洗さんがカシュガルで出会ったナン売りの少年と売れ残りのナンをいつももらっているホームレスの老人との話。老人は何故か日本のことをよく知っている。老人にカシュガルの街を案内してもらって、何故日本のことをこんなに知っていて京都にあこがれてもいるのかの話を聞くことになる。
いずれも面白い話だが、話の展開に無理をしたというか不自然さが感じられて素直には入れないような感じを受けました。
「戻り橋と悲願花」は戦時中、騙されて日本にやってきた朝鮮人女学生の女子挺身隊員とその弟の話で過酷な労働と差別の話は私には嫌な物語でした。
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20年ほど前、北京へ出張する仕事を繰り返していました。グループを組んでいくのですが、そのうち全く一人で生活する日が何日も続くことがあります。
こんな時、たまの休みに街へぶらりと出ていくと、周囲は全く知らない人で中国人ばかり、何の関係もない街の中、当初は言葉も不自由で、日本にいるときの人や仕事などのいろいろなしがらみが全くない真空の中でいるような感覚を持ちました。この全く自由のような不思議な感覚が非常に面白く、海外での生活を楽しむ一つの原因にもなりました。
「共産主義の中国で自由を感じるなんて面白いなあ」と皮肉った次第です。
そんなこともあって、まだ行ったことはありませんがモンゴルや西域、中東、チベット、ブータンなどにはそのうちに行きたいと思っているのですがなかなか女房は許してくれそうにありません。-
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