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  • from: yeshangさん

    2011/12/23 08:28:28

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    「茗荷谷の猫」 木内昇著

     表題作を含む9編の短編集です。
     江戸から昭和の30年代頃まで、各編の話は独立しているものの時間的なつながりや物・場所・出来事のつながりがふと思いだされるようにあって連作の体を成しています。

     最初の「染井の桜」は草木が好きで武士を辞めて植木屋になった男がソメイヨシノを作り上げるお話です。
     今であればチキンラーメン、ウォークマンのようなヒット商品になり、財をなし、歴史にも名の残る偉業でしょうが本人にはその気はなく、白い花が木の枝を埋め尽くす、思い通りの桜の木を作り上げたことで満足だったのでしょう。

     このほかの編は、名もなく市井に埋もれて生きている人々の話ですが、それぞれの主人公の生活・生き方には自分とも照らし合わして感慨深い、複雑な味わいがあります。

     面白おかしくもあるが、しみじみともさせるよい作品だと思います。

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