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  • from: yeshangさん

    2012年04月12日 08時30分33秒

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    「満つる月の如し」 澤田瞳子著 (徳間書店)

     時は平安時代、後一条天皇の御代、お話は1020年ごろから始まります。

     叡山で修行する隆範(りゅうはん)は若くして帝に近侍する内供奉僧、七条仏所の仏師の定朝(じょうちょう)は17歳で時の摂政関白道長にその腕を認められるが、造仏には気ままな態度をとる青年。

     この二人がともに協力し、時には互いを疎みながらも仏像に想いを寄せ、ついに定朝が心行くまでの仏を造り上げるまでのお話です。

     著者の文学部文化史専攻・博士課程に進んだ学究の成果もあらわされているのではないかと感じさせる作品です。

     王朝の雅さとそこに渦巻く権力闘争、庶民の生活と疫病、飢饉、貧困の中にある最下層の人々などその当時の様子も書かれています。

     朝廷や藤原氏一族の関係など最初は煩わしく、複雑に感じますが、読み進めるうちに隆範の行動と定朝の造仏への取り組みに引き込まれていきます。

     著者の今後の活躍が期待される作品です。

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