「日本国籍を有する七十歳以上の国民は誕生日から30日以内に死ななければならない」という七十歳死亡法案が可決された。２年後に法律の施行を控え、ありふれた宝田家にも小さな変化が起こり始めていた。　
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面白かったです。いろいろ考えさせられたな〜。

10年以上も義母の介護をしている東洋子は、非協力的な上に早期退職をして友達と２人で世界一周旅行に出かけてしまった夫と我儘言い放題の義母に、遂にキレて家を出ます。
残されたのは一流大学を出て銀行に勤めるも３年で辞めてしまった長男。仕方なくおばあちゃんのオムツを替えるのだよ。
独立した長女は介護施設のヘルパーをしているが祖母のいる実家には寄りつかない。

国民全員が70歳までの残された人生を真剣に考え始め、バラバラだった宝田家では、東洋子の家出をきっかけに家族が避けてきた問題に真正面から取り組むようになるんです。
ただ最後は何となく丸く収まってしまう感じになっていくので、やっぱりフィクションだなぁってちょっと残念ではありました。