１９９４年に発行の「シンゲン」を改題し、２０１０年に発行されたものです。ジャーナリスト・柴田は、日々の生活にも困るほど困窮していた。内戦の続くサラエボを訪れ、セルビア兵から英雄視されている「シンゲン」と呼ばれる日本人の傭兵の存在を知らされ、シンゲンを追いかけ、メキシコの紛争地帯でようやく出会う。危険を顧みず柴田はシンゲンの取材をしながら、行動を共にするなかで、シンゲンが戦い続ける意味を知り、尊敬の念を抱いていく。
けっこうマニアックな作品ですがあまり古さを感じさせないのが今野作品の良さなのかもしれません。この本を読む前に「翔べ！錦織圭」を読みましたが、錦織がまだ少年の頃から２００９年くらいまでの秘話が両親によって語られています。中学生の子を、単身アメリカ留学させた親の気持ちが、語られてちょっと身につまされる部分もあり、親の気持ちの持ち方、あり方など、なんらかの素質を持った子のいる方には参考にもなるかも知れません。ついでに「ラファエル・ナダルの自伝」の借りてきました。ナダルが大好きな私です。２７日から全仏も始まるのでそれまでには、読みたいですが・・結構文字が小さくて〜