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from: ハマジンさん
2012/07/18 16:37:42
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「開かせていただき光栄です」 皆川博子
18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男性。増える屍体に戸惑うダニエルと弟子たちに、治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には、詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が…
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私も先月「蝶」を読んで愕然としました。この独特の雰囲気、純文学の香り漂う文体と残酷な結末。耽美派と言われる妖しさ。
すごいと思いました。
そして…
御年82歳の皆川先生はまだまだ意気軒昂で、ロンドンを舞台にした解剖教室でのミステリーであるこの作品で本格ミステリ大賞を受賞。
当時のロンドンは医者と言えば内科医で、外科医は床屋と同じという時代。医学の発展に不可欠な解剖学も立ち遅れていて、貴重なご献体は墓泥棒からこっそり買っていたという。
詩人を目指している1人の少年と、解剖教室の若者とが生み出す良質のライトミステリー。
けっこう伏線も巧妙に張られていて楽しかったです。
「開かせていただき…」というのは、滅多に手に入らない貴重な屍体を前に学生が言ったセリフです。-
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