晩秋の雷の夜、庭先に蹲る女性を助け、お礼にと降霊会へ誘われた男は、思い出したくないが忘れることの出来ないあの頃の人々と対峙する。
◆面白かったです。お盆のこの時季には正にピッタリ！(笑)特に昭和30年前後に生まれた方《この板の常連さん》なら、当時の世相や風景を思い出せて懐かしいです。
幼少期のキヨや、青春時代の真澄の無念の想いが切なかったです。
ただ言わせてもらえば、天下の浅田次郎センセ。文章は上手いしサクサク読めるんだけど、こういう設定だと辻褄合わせの必要も何もないし、何でもありになっちゃうから作家の技量がどうのこうのじゃないわね〜(笑)
ラストも思ってた通り「結局これかよ〜！」という私の一番嫌いな締めくくりだったし(^_^;)
なんか片手間にちゃっちゃと一本仕上げてみましたってかぁ〜って穿った見方をしてしまうわ(笑)
◎までは届かず○評価までですかね。