久々の新堂作品です。６歳の頃、実母に殺されかけ、心に深い傷を負った沙織。学校では、優等生を演じ、自宅では再婚した父と義母に反抗を繰り返し、義母に暴力を振るう毎日で、誰にも心を開かず一人闇の中にいた。ある日、沙織は近所の「フラワー公園」で盲目の青年と出会う。しかし、沙織は女だと知られるのがイヤで、少年の振りをする。なぜか彼の声は、荒んだ沙織の心に入り込み、彼のことが気になり始め、公園で、会い話すうちに、沙織の心が少しずつ変化していくが、彼の幼馴染の女性が現れ、沙織の心は再び深い闇の中へ・・・。新堂作品の「忘れ雪」「ある愛の詩」「あなたに逢えてよかった」など純愛ものがあるけれど、その中ではこの作品、イマイチ内容が落ちるかな〜。柳の下に何匹もドジョウはいないわ〜って感じでした。