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from: ハマジンさん
2012年08月28日 15時41分14秒
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ロス・ジェネの逆襲 池井戸潤
2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券に出向中の主人公・半沢。そこにIT企業・電脳雑伎集団社長からライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくる。ところが親会社の東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに周囲をアッといわせる秘策に出る。
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「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」に続く3作目です。半沢がバブル世代なら部下の森山の世代は「バブル崩壊後の就職氷河期と言われた10年間…1994年〜2004年に社会に出た若者たちはロスト・ジェネレーション、略して『ロスジェネ』世代。
今回も相変わらずのメガバンクの悪代官の如き連中vs正義の味方・半沢仮面…?という図で展開していき、ハラハラワクワクしながら読める非常に楽しいエンターテイメントに仕上がっています。
随所にサラリーマン諸君におくる名言が散りばめられており、池井戸さんらしい爽やかさと正しさで、ロスジェネ世代を奮起させます。現実はこうはうまく行かないよなぁ…と思いつつも感動。
一番笑ったのは買収を企む電脳の社長夫人(副社長)が銀行員に言い放ったセリフ。
「あなたの立場は関係ないでしょう。保身を考える前に顧客のことを考えていただけませんか。あなたがさっきから口にしているのは自分たちの都合ばかりじゃない。世の中の客商売で、自分たちの都合を言い訳にしているのは銀行だけですよ」
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