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from: yeshangさん
2013年07月08日 13時11分01秒
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「天祐なり」上・下 幸田辛音著 (角川書店)
副題に、「高橋是清百年前の日本国債」とありますが、大蔵大臣で良く知られている高橋是清の伝記小説です。上巻を読み終えたところですが、高橋是清の人生は波乱
副題に、「高橋是清 百年前の日本国債」とありますが、大蔵大臣で良く知られている高橋是清の伝記小説です。
上巻を読み終えたところですが、高橋是清の人生は波乱万丈、破天荒、能力の素晴らしさに感嘆しますが、大酒のみでその能天気とも、金銭については後先考えない行動といい、ハラハラしながらも楽しませてくれる本です。
おりしも、アベノミクスがさわがれていますが、安倍さんは高橋是清を手本にしているとのことですし、麻生財務相も高橋是清を模倣するとも言っているそうです。
時機を得た好著と言えるでしょう。
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高橋是清については断片的な知識しかなくて、大蔵大臣で有名なのと、2.26事件で凶弾に倒れたことぐらい。
それに、あれ! と思ったのは、先の「坂の上の雲」のNHKテレビドラマで秋山真之、正岡子規の英語の先生をしていたことです。
事実、英語の教師をし、英語で海外事情を知り、それで文部省、農商務省、大蔵省で活躍していますし、日露戦争ではその軍資金の調達に駆けずり回っています。
とにかくタイミング良いおもしろい本です。
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from: yeshangさん
2013年07月16日 02時06分07秒
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「天祐なり」下巻を読み終えました。
下巻は高橋是清が日本銀行に入り、総裁を務め、大蔵大臣(一時は総理)として活躍するお話です。
日露戦争で資金の調達のため欧米を飛び回り、第一次大戦後の不景気、銀行の取り付け騒ぎ、関東大震災、世界恐慌、日本の軍事費の天井知らずの膨張、膨らむ一方の国債発行残高など、手に汗握る展開になります。
ただ、金融関連の知識が少し必要になりますが、著者は銀行・証券でのプロでもありましたのでよく書けていると思います。
是清が2.26事件で倒れるまでの状況は、国債残高がGDPの2倍、1000兆円を超した今日(毎年10兆円を返済していても元本だけで100年かかる計算ですが、インフレに応じた利子の上昇があると下手をすれば税収全部を返済に充てなければならないという危険性をはらんでいる)、軍部の膨張こそないものの良く似たところがあります。
今の政府の政策について、アベノミックスが白と出るか黒となるか、同じように手に汗握る展開が予想される本です。
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