沖縄、ニンブチャーと言う最下層の蘇了泉、踊りの才能を見いだされ、師匠石羅吾の厳しい指導を受け王室の楽童子に登りつめていきます。そこでも蘇了泉は天性と実力を発揮します。

　しかし、雲胡という競争相手が現れて、互いに名声を高めながら競ううちに了泉は生活・生き方がおかしくなって・・・。

　再びニンブチャーに身を落とした了泉は再度踊りに命をかけていくことに。

　沖縄の文化については認識不足ですが、踊りも一つの代表する文化なのでしょう。ここまで、人々をひきつけ、影響を与え、民衆に溶け込んでいるとはと思わされます。

　内容の深さに比べ奇想天外な展開があるので、疑心暗鬼に陥ることがありますが、それが小説の面白いところだと割り切って読めば、面白く、よい本だと思います。

　ただ、沖縄の言葉と630頁の大作には疲れますが。