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from: yeshangさん
2014年09月09日 22時38分29秒
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「渡良瀬」 佐伯一麦著 (岩波書店)
東京での電気工から茨城・古川市の配電盤工場に転勤してきた南條の生活を書いたものです。
長女が緘黙症という病気で、環境を変えればと転職・転居してきたのです。
工業団地、配電盤の工場が多い中での工場での日々の作業、家庭の話がつづられています。
電気工学をやっていた私にとって、こんな人生もあるものだなあとの思いで読みました。
配電盤作業ではちょっと電気の知識もいりますので、読みづらいかもしれませんが、現場の様子が生き生きと描かれていて、いい本だと思います。
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文芸春秋5月号の「世界遺産に残したい「不滅の名著」百冊」に島田雅彦氏が上げていました。
私の次男は電気技師・電気工事士をしているので読ませたいと思っています。
私も、電気工学科を出て、電気の道に進むつもりが、通信、コンピューターとネットワークのほうに進んでしまいましたが、やはり、強電関係には関心を持っていますので、自分自身が道が違えばこのようであったかとも思いました。
しかし、ここに出てくるベテランや職人気質、パートのおばちゃんまでがこんなに電気に精通しているとは驚きです。
電気工の日常を書いたものとしては抜群でしょう。
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