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from: yeshangさん
2014年12月17日 22時56分06秒
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「丹生都比売 におつひめ」 梨木香歩著 (新潮社)
8篇の短篇と、主題の「丹生都比売」の中編からなります。8篇の短篇は暇つぶしの感ですが、「丹生都比売」は面白く読みました。
梨木香歩の何とも言えないばかばかしい幻想的な話ですが、主題の「丹生都比売」は、子供のおとぎ話として寝床で聞かせてもいいのでは思いました。
「丹生都比売」は、天武天皇(大海人皇子)の子の草壁皇子が主人公になって、天智天皇に次ぐ政権争いの話ですが、天武天皇と草壁皇子に吉野の神の丹生都比売の加護は必須でした。
梨木さんの幻想的な話に引き込まれました。
他の短篇もよく考えて読まないと解らなくなるのですが、暇つぶしには面白い作品と思います。
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ちなみに、丹生都比売は私の地方では「にゅうつひめ」と読んでいます。高野山に関係する神で、丹生都比売神社があって子供のころから親しんでいます。
神域に弘法大師の母を祭る慈尊院があって、共に街の守護になっています。
慈尊院は安産とその後の子供のため、親の乳の出が良いようにとの願いで、布で作った乳房の奉納が今でも続いています。
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