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from: yeshangさん
2015年01月29日 01時14分00秒
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「土漠の花」 月村了衛著 幻冬舎
ソマリアでの海賊対処行動に従事するジブチの陸上自衛隊員は墜落した同盟のヘリの捜索救助に向かうことになります。一行は8名、現地に到着して、すでに救助の見込みがないことを確認した、その夜に黒人の女たち3人が駆け込んできます。
アスキラと言うカダン氏族のスルタンの娘と縁者2人ですが、2人はそれを追ってきた者たちに射殺されます。
捜索隊はアスキラを収容するのですが、追ってはワーズデ-ン氏族の民兵。ちょうどイスラム国の小型のような支配地域と武力を持つ集団です。
ここから、アスキラを伴って、ワーズデ-ン氏族との攻防戦を繰り返しながらの逃避行が始まります。
中盤以降からは激しい戦いが繰り広げられ、正に手に汗握る展開になります。
自衛隊員たちは戦いの中で、1人、2人と命を落としていきまする
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今、自衛隊の海外派遣や、同盟国・米軍が攻撃を受けた際の自衛隊の行動について議論されていますが、海外派遣は後方任務とは言えこのような窮地に陥ることは、日本にいては考えられないことでしょう。
ソマリアはアフリカの東端、紅海の出入り口で、文化も文明も地理・気候も日本とは異なります。
私は、30年近く前に中国北京に技術協力で行きましたが、日本とは文化が似通っているとはいえ、大変な異文化を感じました。しかし、6年間担当していて、人間の根本は違わないと感じたのですが、海外に行くことは、自衛隊のように戦闘状態のある地域に行くことは大変なことだと改めて感じました。
短期の旅行程度ならいいでしょうが、長期になると、現地の言葉、生活、歴史・地理、習慣や民族など、現地では基礎知識として欠かせません。
アジア、アフリカ、中南米にしても仕事で現地に赴く人には、参考になると思います。
国際部では、現地の戦闘に巻き込まれそうになったり、家に盗賊が入ってきたりと言う話は、よく聞きました。日本では考えられない話が多くありましたが、本当に「日本の常識は世界の非常識」と言う話が多くありました。
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