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from: yeshangさん
2015年07月11日 20時24分19秒
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「電車道」 磯崎憲一郎著 (新潮社)
もうすぐ40になる男が、家庭を捨てて夜に家を出ていく。
電車が開通したころからのお話です。国の鉄道は汽車でしたが、私鉄は電車でした。
そして、海岸沿いの洞窟生活を送っていたその人間が、発電と電気鉄道にかかわるようになって、都市近郊の町の開発や鉄道、電力にかかわって・・・。
話は大正・昭和、戦中・戦後へと移り変わります。
世相をもとに話が紆余曲折しますが、男の作った電鉄会社、開発した街、そして、社会貢献へと話は、収束していきます。てんでばらばらと思った話がまとまっていくのは面白いと思いました。
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鉄道王の成功物語のようなお話ですが、それほどの華々しさはなく、主人公は成功しながらも昔の生活を続けているようなお話です。
わたくしの町の鉄道は私鉄の電車、隣町は国鉄の汽車の時代が子供の頃でした。
隣町は、今はジィーデル車になっていますが、昔は、隣町の汽車のほうが顔をきかしていました。しかし、今はやはり電鉄の時代になりました。
読んでいて、話があちこち飛んで、何の本を読んでいたのか惑いましたが、話は収束して、面白い本と思いました。
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