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from: yeshangさん
2015年09月25日 18時36分06秒
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「大地 ㈠」 パール・バック著 (新潮文庫)
中国安徽の貧しい農民の子として生まれた王龍は金持ちの奴隷の女を妻にして、二人で家産を増やし、紆余曲折を経ながら、王龍は地主・資産家となるまでのお話です。
第一冊目を読んだばかりですが、引き込まれています。
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「大地」は読みたいと思っていましたが、全四巻の文庫本です。
読み切れるのかの不安と、4冊では文庫本でも結構な額になるので躊躇していました。 年金暮らしでは、いくら本好きといっても、ホイホイとは買えません。
それが、長男の本棚に4巻揃っていました。長男の本棚には中国語の文学書が多くありますが、今は手を出す気力はありません。
長男に断りを入れて「大地」を持ち出したのですが、やはり、4巻の重みでしばらく積読になっていました。
ようやく、意を決して読み始めましたが、王龍の波乱万丈の人生の虜になりました。
パール・バックのような米人が、なぜこんなに中国に深くかかわる小説を書けたのかは、彼女は、幼いころからずっと中国で生活してきたとの経歴で納得しました。
中国にどっぷり浸っていた人生ですが、やはり外部から中国を見た目があったと思います。それだけに中国人にも気づかないものが見えたと思います。
小説としての面白みだけでなく、日本人が中国人の国民性を理解する上でもよい本と思います。中国と関係を持つ人には是非読んで欲しい本です。
本書はピューリッッアー賞受賞作で、パール・バックは女性初のノーベル文学賞受賞者です。
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