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from: yeshangさん
2016年12月03日 22時11分45秒
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「光炎の人」 木内 昇著 (角川書店)
徳島県の田舎の葉タバコ農家の三男坊。機械が好きで、葉タバコの生産機械、銅線の製造工場、そして受信機に興味を持ち真空管を使った受信機の開発に開発へと進む明治から昭和にかけてのお話です。
機械、受信機の開発に邁進する主人公郷司三郎にはそこまでは出来なかったものの、子供のころ、若かったころの自分と重ね合わせるところが多くありました。
機械や電気・化学、コンピュータのソフト/ハードに関心のある人、若者には面白く、老トルの私たちには古き良き時代を思い浮かばさせる内容です。
結末はハッピーエンドではありませんが、技術開発に取り組んだ男のロマンが身に染みて感ぜられる本です。
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ここに出てくる鉱石受信機は、私の時代はダイオード受信機として、小学4年生のころ夢中になった代物です。中学生のころは真空管を使って、ラジオや簡易無線機を作っていました。まだトランジスターの信頼性は良くなく、アマチュア無線での主力は真空管でした。高校でも物理部・無線クラブに所属して、受験勉強よりも無線に熱中していました。
そこへもってきて中学・高校ではブラスバンドでトランペットを吹いていて、頭の中は無線とトランペットで回転していました。
熱中していた時代の非常に懐かしさを覚える作品です。
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