サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: yeshangさん
2017年04月11日 19時48分41秒
icon
「中国・香港・台湾 分断か融合か」 池上 彰著 (小学館)
中国・香港・台湾の現代史を踏まえて、現在抱える対内的・対外的な問題をわかりやすく解説しています。
現代史の面から言えば、歴史認識を改めるのは中国でしょう。(わたくしは韓国もそう思っています)
中国の1千万人とか3千万人の餓死者を出した大躍進政策、1千万人以上が犠牲者になった文化大革命、1989年の天安門事件は中国政府により伏せられたままで、実態は不明なところを残したままです。歴史の認識自体を国民にさせないようにしています。
ネットでの検索も中国国内ではできません。24時間、サイバーポリスが監視しているからです。
ほぼ同じ時期に起こった話で、台湾の台中間の市場開放を目指した「サービス貿易協定」に学生たちが中心となって反対した「ひまわり運動」は、政府の実施を阻止しました。
同じように香港では行政長官の選挙に関し、中国の息のかかった人物しか立候補できないのに反対し、学生たちか中心となり「雨傘運動」が発生しました。こちらは結局失敗に終わりました。
一方中国本土では何も起こりませんでした。
台湾ではすでに民主化が進んでいました。
香港は1国2制度とはいえ、中国共産党の圧力下にあって介入を受ける立場にありました。
中国本土では厳しい報道規制とネットに対するサイバーポリスのため、情報は伝わらなかったからとのことです。
池上さんはTVでも活躍されていますが、時事問題をわかりやすく、あやふわにしか知っていなかったこと、気づかなことも解説してくれて人気があります。
私は、中国・台湾に興味があって、ニュースには関心をもって見ていますが、それでもなるほどと思わされること、改めて気づかされたことがいくつかありました。
中国・香港・台湾の現代史を知るうえで参考になると思います。
コメント: 全0件