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from: yeshangさん
2017年06月06日 23時48分00秒
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「シャッター通りに陽が昇る」 広谷鏡子千与 (集英社文庫)
東京にいて付き合っていた相手に裏切られた英里子は、郷里の父の突然の入院もあって帰郷することに・・・・。
帰ってみると故郷の亀山市はシャッター街になっていました。
実家のフルーツ店もたたまざるを得ないことに。
ここで出会う様々な人たちと街の復興に乗り出すことになります。
ばらばらだった街の人を復興に向かわさせ、アイデアを出しつつ、単発に終わることも。しかし、皆とのつながりを持つことで、徐々に復興の見通しが出てきます。
私の故郷も全くのシャッター街になっています。
かつては、街のメインの商店街ながら、食料品店は一つ、ガス器具・電気店、お菓子屋、表具屋、医院のほかはすべてなくなっています。
街の再興になにかヒントがないか読みました。
舞台は四国の亀山市、愛媛県丸亀市がモデルのようですが、中心市とはいえ、こんな状況です。その復興にどんなヒントが得られるか期待しつつ読みました。
やはり、若者、よそ者、ばか者が必要かと。
よそ者でないとその街の魅力が何なのかがわからない、ばか者でないと思ったことに突き進めない、そして若者の力・外からの若者の来訪かと思った次第です。
外国人が日本の魅力・面白さに日本人が気づかないものに驚き、評価するなどはよくTVでも報道されます。例えば日本のマンホールの絵柄に驚くなど。よそ者の典型です。
本の中身としては面白く読みました。
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