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from: ビノさん
2017年10月08日 15時45分53秒
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「ポーの話」 いしいしんじ
彼が大阪出身の作家で、とても変わった物語を書くらしいという事は知っていました。
いつか読んでみたいと思いながら、ふと書店で目に留まったのがこの本。
装丁に惹かれ、そしてタイトル名が「ポーの話」。何だか僕好みの匂いを感じたのです。
そして著者名がいしいしんじ。あのいしいしんじなんや...。
手に取って、出だしをざっと追ってみると...
泥川で生活しているうなぎ女たち?の奇妙な描写が続き、そして泥川から見つかった赤ん坊のポーを祝福するうなぎ女たち。何やら不思議な世界観がページを埋め尽くしていました。
そしてユニークな登場人物の面々。
女たらしの運転士(夜は盗賊)メリーゴーランド。
その妹のひまし油。(僕のお気に入り)
天気を売る天気売り、うみうし娘、犬じじ...
その他魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
簡単にいえば主人公であるポーが、いろんな出会いを通じて
成長して行く話なんだけれど、簡単には説明できない部分が多々あって...
それでも400ページを超える長編というのに一気に読めました。
今でもたまに読み返すぐらいに、僕には大切な本になりました。
秋の夜長におすすめの長編です。
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