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from: yeshangさん
2020年05月17日 20時54分15秒
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「生命式」 村田沙耶香著 (河出書房新社)
12編からなる短編集です。
最初に表紙の「生命式」が出てきます。
数十年経た未来では葬式は「生命式」に代わっていました。
生命式では親族や関係者葬儀の出席者は亡くなった人の体を食べることと
なっています。そして盛大に食べた席では少子化の進んだ世の中のためお互い
気に入ったもの同士で受精を行います。
次の「素敵な素材」は亡くなった人の肉体を有効活用するというお話です。
骨も髪の毛も身近なものの素材として使う世の中のお話です。
「素晴らしい食卓」は婚約者の二人が両親を交えて食卓を囲むのですが、
出てくる料理はいわゆるゲテモノ。お互いにお互いがなんだこれはとなるの
ですが、皆が忌避している中で思わぬ展開にといったものです。
全体的にエログロな作品と思います。またナンセンスと感じる内容のものも
あり、途中で何度か読み進めるのはやめようと思いましたが、お金を出して
買ってきた本でもあり、暇つぶしにでもと最後まで読んでしまいました。
著者は「コンビニ人間」で直木賞作家ですので期待していましたが、私として
は暇つぶしに読んで全く肩の凝らないくだらないと思いつつ読んでしまった1冊
でした。
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