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from: yeshangさん
2021年07月18日 21時04分58秒
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「蔵書の苦しみ」 岡崎武志著 (光文社文庫)
岡崎氏自身が大変な蔵書家であり、これだけ本が多くなると
様々な問題も生じてきます。
あるはずの本が見つからず買う羽目になったり第一家が蔵書の
ために傾くことになっつたり、それ以前に生活空間がなくなり、
本をかき分けて生活する羽目になったりと。
蔵書の目安として「整理術うんぬんを語れるのは5千冊ぐらい
までの蔵書の場合だろう。通常5千冊から1万冊あれば店の規模
にもよるが1軒の古本屋が開けるといわれている。1万冊を超え
2万冊に手が届く頃には、家一軒をすべての本のために使うぐらい
の潤沢なスペースを持たないかぎり、整理どころではないという
のが正直な話」と書いています。
私の場合は5千冊を超えるくらいはあると思っていますので、
古本屋を考えようかと思ったこともありますが、良い本だけを
背取りされて屑ばかりが残るのは困ると思いその気は今のとこ
ろありません。
本書では蔵書を戦争の空襲で灰にした話や逆に蔵書のために
家を建てた話なども載せられています。
また最近の電子書籍の話も載せられていますが、いましばらくは
紙の本は手放せないところがあるようです。
そして「必要以上に蔵書を溜め込むことは「苦しみ」である
とともに「喜び」でもある。ただ、そばにあるだけでいい、この
気持ち、わからない人にはどんなに説明してもわからないでしょ
うね」とも語っていますが同感です。
読んで非常に参考になるといったところはあまりありませんが
私のようなミニ蔵書家として暇潰しにしに読んで面白い本でしょ
う。
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