「雨鱒の川」川上健一 集英社文庫
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小学２年の心平は絵を描くことと魚取りにしか興味がない。授業も無視するほど絵が好きだった。
幼なじみで耳の不自由な小百合は、心平だけが心から通じあえる友達だった。
大人になった二人は、周囲から純真を阻まれてしまう。
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あまりに純朴すぎてもどかしい。純愛小説でしょうね。でも、素晴らしかったです。
昭和30年代生まれの東日本の田舎者は読むべし！(笑)
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ライバルの小６の子が町の絵画コンクールで１等賞を取るんだけど、心平の絵は…文庫本だとページを開くと答えがでます。大爆笑！スカッとしました。
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クライマックスのラストシーン、熱かったです。
絵を描きたくなってきた〜！
れおさん、顔写真送れ〜(*爆*)

「ラン」森絵都 理論社
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家族を事故でなくし、育ててくれた叔母をなくした環は、生きる気力を失っていた。
そんな時、懇意になった自転車屋の主人から亡き息子が乗るはずだった自転車をプレゼントされるが、それはあの世と現世を行き来できる自転車だった。
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と、この辺りまではすごく面白いファンタジーなんだけど、このあと自転車話から自力で走る、そしてフルマラソンを目指すというお話になっていきます。
こうなると死んだ家族に会いに行くことと、マラソンを頑張ること（目的は同じことでお話的には矛盾なく繋がってはいるんだけど）の二本軸になってしまって、今ひとつ入り込めないって感じでした。
自転車だけで引っ張った方が面白く展開したような…(笑)
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まぁ久しぶりの森作品でかなり期待した分、落胆は大きかったですが、文章は流石に巧いわ！本当に好き！(^^)
森絵都の「ＤＩＶＥ！」「風に舞うビニールシート」「いつかパラソルの下で」は是非とも読んで頂きたい。
森さんも千葉のマクドナルドでアルバイトばかりしてないで、ドンドン新作書いてね〜(笑)
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しかし、この前に読んだ「鉄槌」ではコーラ、この作品では○○を飲んで…私ら古い人間は昔から聞かされてて知ってるけどね〜(笑)
人間ってのは意外と簡単に死ねるのね〜(^^);

潜入捜査・・今野敏　この作品は１９９１年５月に天山出版より「聖王獣拳伝」を改題して２００８年７月にジョイ・ノベルスより新装版ででた作品です。もしかして、当時読んだ人がいるかも知れませんね。今野敏によると、ノベルス作家から刑事小説家への過渡期的作品で、意味深い作品だとか。警視庁マル暴担当刑事・佐伯　涼はやくざ狩りを続け、裏社会の恨みを買っていた。しかし突然警察手帳と拳銃を返上して、出向命令が・・・。今とは確かに時代背景など古い表記もありますが、なかなか面白い作品でしたよ。私どちらかというとこういうの、好きですね。この作品があったからこそ今の今野敏の刑事小説が出来上がったのだと思いました。

「鉄槌」高田侑 双葉社
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町工場を営み男手一つで３人の兄弟を育てた父親が急死した。
工場や財産の処分に悩む最中、兄弟を見捨てて失踪した母親が身近に暮らしている事が発覚。
懐かしさに会いに行くが、そこには鬼のように変わり果てた母親がいた。
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３分の２くらいまで面白く読めたのに、話が急展開してからがいきなり雑(笑)
伏線にまったく意味がなかったり、昔の事件の顛末に何の言及もなかったりで、かなりの消化不良でした。
普通、人ひとりがいなくなったら騒ぎになるだろう〜(笑)
「父親の過去、変な父親」ものなら(笑)森絵都の「いつかパラソルの下で」や吉本ばななの「キッチン」が面白かったなぁ。

中島たい子　集英社　　　　　　　　　　　　　　　川波みのりは31歳独身。元彼が北海道から久しぶりに出てきたため東京のあちこちを案内する。　　　　　その彼が来月結婚すると聞いて、食べていた牡蠣を思わずツルッ！と飲み込んでしまった…。　　　　　　そこから胃がおかしくなり病院を点々とするが解決せず、ようやく辿り着いたのが漢方医だった〜。　　　第28回すばる文学賞受賞作。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　読み終えたあと、スッキリしたような気分になる小説でした。　　　　　　　　東京に住んでる方にお聞きしますが【東京都薬用植物園】って実際にあるんだよね？？

ラン・・森絵都　オリンピックを見ていたから、なかなか完読できなくて、やっと読みましたね。この板にもしばらくご無沙汰してました。札幌市立図書館の予約１１７件、ザ・テレビジョンのランキングも１０位でよし読むかと思って読んだ訳、私にはフツーでしたね。１０数年前に事故で両親と弟をなくし、その後引き取って育ててくれた叔母さんもガンで逝ってしまい、なんとなく暮らしていた環ちゃんが、ある日紺野さんにもらった自転車（モナミ１号）に乗った先にあったものは・・・。あの世とこの世を結ぶレーンを越えるため自力で、走りたいと思いジョギングからマラソンへ意欲的にとりあえず頑張る話です。スカッとしないわ、どちらかと言えばほんわかかな。

「カタコンベ」神山裕右 講談社
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新潟県西部の地下鍾乳洞で大規模な学術調査が行われる。未調査のはずの鍾乳洞には複数の遺体があった。
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これも江戸川乱歩賞。でも推理小説ってよりも冒険小説といった感じで、一気に読めました。
まぁ途中からちょっとついていけない部分もありましたが(^^);
クライミングやダイビングの他にケイビング<洞窟探検>ってのがあるんですね。初めて知りました。

オレたちバブル入行組・・池井戸潤　最近これの続編のオレたち花のバブル組という本がでたので、両方借りて先にね読んだんだけど。やーさすがに、彼の書く銀行モノは面白いわ！この世の中、正義が悪に負けてしまったり、コネが悪に通用したり、派閥があったりと本当に何が正しいの？天知る地知るで悪いことしたら、誰かが見てて絶対罰が当たるから悪い事してはダメ！と小さい頃から育ったのに、そういう人に罰が当たったの見たことないよ。だからかな、池井戸作品好きなの。読むとスカッとする。悪事を働く人、十倍返しだよ。働くひとが元気になる小説だわー。　　　　　　　　　　　　　よかったーハリポタ板に書いてみて、かくれファンいるんだね。別にかくれてないか。最終巻発売したばかりだから、話てもいいかなあと思ってね。一般書でも児童書でも面白いものは、面白いからね！れおさんの質問にお答えします。ハリポタシリーズは全７巻。第一巻・ハリー・ポッターと賢者の石、第二巻・ハリー・ポッターと秘密の部屋、第三巻・ハリー・ポッターとアズカバンの囚人、第四巻・ハリー・ポッターと炎のゴブレット、第五巻・ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団、第六巻・ハリー・ポッターと謎のプリンス、第七巻・ハリー・ポッターと死の秘宝です。だいたい１年に１冊ずつ出て、１・２・３巻は１冊、４・５・６・７巻は上下巻なので、かなり読み応えありますよ。機会があれば読んでみてね。

群ようこ　角川書店　　　ｴｯｾｲｺｰﾅｰにあった本です。笑った箇所もいくつかあり、同情しちゃった箇所もありで〜　　　　　　　　　仏壇問題の項《心情的に邪険にできず、きっぱり割り切れないところが難しい》…そう、その通りなんだよね。うちも仏壇あるから盆と正月はそれの世話（笑）にかかりっきりなんだよね…　旅行なんか絶対出来ないし…　これらの時期になると憂欝になる…　逃げ出したくなる（笑）　　　　時とともに変わる読書の楽しみの項《ここ2,3年、明らかに読書量が減ってしまっている。眼鏡をかけないで済む程度の軽い乱視はあったものの、裸眼で不自由しなかったので、私の頭のなかに「老眼」の文字はなかったのだが、体は正直なもので当然の如く、私も老眼になった。》　…いやだよー　老眼なりたくない！　本は死ぬ間際まで読んでいたいもの〜　老眼がやってくるその日が恐いれおなのでした。

「放課後」東野圭吾 講談社文庫
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有名私立高校の数字教師の前島は、何者かに駅のホームで突き飛ばされるなど、たびたび命を狙われる。
そんな中、学校の更衣室で生徒指導部の教師が服毒死した。更衣室は鍵が掛かった密室状態だった。
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これも江戸川乱歩賞作品。なんと東野圭吾のデビュー作でした。やっぱり、デビュー作からして読みやすかったです。
と言っても密室殺人＋素人推理もの(^^);
感情移入出来ず〜！
参ったなぁ、もう一冊借りたのも江戸川乱歩賞なんだよなぁ(笑)