予約録りしていた「ジウ」を見ましたが…すごく楽しみにしていたのに、門倉美咲役が苦手な三白眼の女優でガッカリ(-_-;)
で、丁寧に作られた「空飛ぶタイヤ」を見たあとでのやっつけTVドラマ…こんなん、毎週見てられるんだろうか…ど〜しよっかなぁ〜

ハマジンさん、すばるさんが薦めていた本です！スポ根もの大好きですよ。やはり北島康介がすぐに浮んでしまいましたね。世界水泳で日本チームメダルに届かなかったけれども、本での、このメドレーリレー一時は出場も危ぶまれたけれど最後の最後凄かったね。まあ、「DIVE・・森絵都」の次にランクアップかな！また面白そうな本教えてね！

タイトルを見ると、やはり科学者の湯川さんモノっていうのが分かりますね。この作品は東野圭吾作家生活２５周年を記念して、第１弾「麒麟の翼」第２弾「真夏の方程式」第３弾「マスカレード・ホテル」が順次刊行されるようです。まだ第３弾は出版されていないようです。物語は夏休みに両親の都合で、父の姉のもとで過ごすことになった少年恭平と仕事で訪れた湯川は偶然電車で一緒になり、同じ宿に滞在する。寂れた宿にもう１人の宿泊客が、翌朝防波堤で変死体で発見される。事件か事故か？湯川は独自の捜査をはじめるが・・・。なかなか面白い展開でしたよ。湯川さんがけっこう子ども好きで、デリケートで、我が道を行く派だと思っていたら人を思いやる心の持ち主っだっていう以外な面が見ることができてよかったです。

「早雲の軍配者」、｢信玄の軍配者」に続く作品。

　上杉謙信こと長尾景虎の軍配者養玉宇佐美(曾我)冬之助の物語。
　謙信とくれば武田信玄晴信との川中島の戦い。晴信の軍配者鴎宿山本勘助四郎左との戦いになる。
　ここでは謙信と信玄が両雄立って活躍するので冬之助も四郎左も両者同じく軍配者として活躍する。更に足利学校の同窓、青渓こと風摩小太郎が北条の軍配者として登場してくるところは圧巻。
　まさに早雲、信玄の軍配者に続く三部作の完結編。本書も前著に劣らず読みごたえのある内容になっている。
　タイトルは謙信だが勘助四郎左の話が際立つ内容になっている。早雲、信玄に続けて読めば面白みは倍増するでしょう。

　このような同窓生三人が競い合う構図が現在にもあっていいのではないか?
　大卒同期の技術者がトヨタ・日産・ホンダの技師長として競い合うとか、同窓の経済専門家が３メガバンクで金融商品の仕掛け合いをやるとか。
　なにか、現在の世でこんな図式が展開されれば面白いたろうなあと思います。

「潜行捜査一対一〇〇」安東能明 双葉社
------------
大晦日、練馬区の民家で起きた一家殺人事件。証拠品も指紋も数多く犯人逮捕は時間の問題と思われたが…捜査官の幸本は上司に意見して捜査から外されてしまう…◆世田谷区の一家殺人事件を元にした作品でした。
まずはキャラ立てがなく、登場人物に全く魅力を感じません。主人公はおろか、相棒も憎まれ役にも(^_^;)
創作部分も浮いてしまって全体に馴染んでいない。かなり残念な作品でした。△評価までですね。

「かばん屋の相続」池井戸潤 文春文庫
------------
下町の信用金庫が関わる中小企業の悲喜こもごもの短編集。
◆池井戸さんの真骨頂、銀行ものですが、ここでは今までのような大企業が関わった巨額が飛びかうものではなく、数百万円の手形決済に窮する零細企業の苦悩を描いた作品ばかり。
頑張ったけれども、ダメだったって作品もあって非常に味わい深いものでした。個人的には「鉄の骨」よりも好きかも。◎評価です。
------------
この本も先日読んだ「水を打つ」同様、いきなり文庫での出版なのね。これも書籍売上減少の影響なのかな？(^_^;)

　とかく道楽・極楽ばかり追求している日々なので少しはまじめな考えもしてみたいと買って読みました。

著者は今年で９０歳。兼好さんの文章に負けない強さがあって、私などは正に鼻たれ小僧。今さらながら負けていられないとの思いを持たせられます。
　一章:刹那を生きる〜１５章:悔いなく老い、悔いなく行ききるまで、各章ごとに徒然草から選んだ各段を配置し、解説しています。
　一通り読んでも、徒然草の原文の部分をざっと読み飛ばして読み進めてもよいでしょう。
　私は、岩波文庫の｢徒然草」を手元に置いて読み進めました。岩波文庫版も注釈が丁寧でこれもなかなか捨てがたいものです。
　気楽に読んで、気に入れば更に深く見てみればよいでしょう。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
　「徒然草」は序段の「つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて云々」しか記憶に残っていませんが、読んでみるといずれも昔に読んだ・勉強したことがあるような錯覚に陥りました。
　そこで、ハタと思ったことは、これは読んだ・勉強したからではなくて、年齢と経験から内容がよく理解・納得できるようになったからだと、思い当りました。

　若い人・学生にとっても、「徒然草」を勉強するうえで参考になりますし、読んでみると勉強を通りこして「徒然草」に興味を感じることになるでしょう。

　都内のイベント月刊情報誌も手掛けるヌエ企画社に勤めている木原正秋。帰り道の街中でのケンカを見ていたことからケンカ相手のヤクザににらまれ、後日、手ひどい目に遭わされたことがことがきっかけで空手を学ぶことになる。

　すでに４０歳を超えていることからビジネスマンクラスに入門。
　だんだんと空手に興味を持ってのめりこんでいくのだが、道場の仲間との付き合い、仕事や浮気の悩みも練習に向かわせる要因に。

　一年余りの短期でこんなに上達できるとは思えないが、空手道についてはよく書けている。最初にきっかけとなったヤクザとのいざこざは最後まで続いていくが、木原の成長がよく表れている。
　浮気の話の部分はちょっといただけないので、読み終えれば古本屋行きにしようと思いながら読んだのですが、まずまずの内容でした。

――――――――――――――――――――――――――――――
　実は、この本を買う前に最近の体力の低下に、日ごろの生活の変化のなさに喝を入れたくて、市内の空手道場に入会案内をもらいにいったところだったのです。
　もう３０年も空手道から離れていますが、スポーツや運動でやるとすれば空手か剣道しかなく、とりわけ空手は長くやっており、再開にも準備が道着一枚で済みますから入りやすいと考えました。

　しかし、体力の衰えはどうしようもないですから、心技体のうち心を中心にまねごとを始めようと思っています。

「銀漢の賦」葉室麟　文藝春秋

少年時代、同じ道場に通って剣術を学んだ竹馬の友、岡本小弥太（のちの松浦将監）、日下部源五、十蔵。
時は流れて3人は身分が違っている。家老に上り詰めた将監、郡方役の源五、百姓の十蔵。百姓一揆の惣代となった十蔵は、源五の助命の嘆願書もむなしく、将監の命令によって処刑されてしまう。十蔵の死によって源五は将監と絶縁するが･････

将監と源五の友情が心に残る良い本でした。

この板に参加してから時代小説も読めるようになりました。この本の前に読んだ藤沢周平さんの「蝉しぐれ」も良かった〜。
良書に巡り合ってルンルンです。

「エチュード」今野敏 中央公論社
------------
繁華街で連続して起こる通り魔殺傷事件。大衆環視の中、現場の警察官たちは別人を現行犯逮捕するという失態を繰り返してしまう。
捜査にあたる碓氷警部補は本庁から派遣された心理調査官・藤森紗英と組まされ困惑する。当初は好奇な目で見られる紗英だったが、完璧なプロファイリングで次第に信頼される存在になっていく。
◆面白かった！まぁ、創作小説らしい予定調和ではありますが、分かっていてもぐんぐんページが進みました。２時間ほどで読了。むしろ、後半はもう少し焦らして深くして欲しかったかな(笑)
今年読んだ中では「下町ロケット」と「交渉人・籠城」に割り込んでベスト３に入ります。