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from: ゆう - 2さん
2012年11月27日 20時23分51秒
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「64」横山秀夫・(文藝春秋)
647ベージの長編です。冗長さがなく内容が濃いので緊張感をもって読めました。少々疲れた感もありましたが、それは良い疲れで・・・横山さん渾身の作品だと思
647ベージの長編です。冗長さがなく内容が濃いので緊張感をもって読めました。少々疲れた感もありましたが、それは良い疲れで・・・横山さん渾身の作品だと思います。7年待った甲斐のある小説。
広報官・三上の思い、子供を殺された雨宮の心情、十四年前の誘拐事件の直後に辞職した幸田の気持ち・・・等々
組織と個人、本庁とD県警(都会と地方)、家庭と仕事、色々な事が描かれていて重厚感が凄いです。この本に描かれている「電話ボックス」がなるほどと!
結末まで目が離せません。お勧めです。★評価-
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from: ハマジンさん
2012年11月22日 18時03分37秒
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東野圭吾 天使の耳
深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。死んだドライバーの妹が同乗していたが、女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経
深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。死んだドライバーの妹が同乗していたが、女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべき方法で兄の正当性を証明した。日常起こりうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。
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交通課が扱う、主に事故を中心とした6つの短編集・・・
「天使の耳」「分離帯」「危険な若葉」「とおりゃんせ」「捨てないで」「鏡の中」。
どれも秀作でした。特に運転を生業とするすばるさん、読んでいなければ是非!
ごくありふれた交通事故から始まる物語ですが、読むうちに警官の感じる違和感がどんどん膨らんでくるんです。それは真相を隠そうとする加害者や被害者、目撃者といった人々の思惑、事情そして黒い復讐心。
真相を知りたい読者を、東野氏は様々な伏線で騙しながら最後までぐいぐいと惹きつけます。そして読み終わってみれば短いストーリーの中で見事に完結し、人間の弱さや怖さにゾゾっとするんです。
東野圭吾は断然、初期の作品が面白いです。近年の小説と「面白さ」の質が違います。
★4つです。-
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from: ハマジンさん
2012年11月21日 11時53分32秒
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64(ロクヨン) 横山秀夫
昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!---------
昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!
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ハードカバーで600頁強の超長編。長いだけでなく重く濃かったです。
主人公の三上は刑事部から異動になり、現在はD県警の警務部秘書課の広報官。新聞記者らとの窓口として匿名問題や警察の隠蔽など、様々な問題の矢面に立つ。
プライベートでは一人娘の家出問題を抱え、無言電話に期待をよせ引きこもる妻に心を痛める日々。この三上にまつわる数々の出来事、彼の苦悩と逡巡を丁寧に深く、かつ重厚に描ききったハードボイルドです。
64…ロクヨンというのは、わずかしか存在しなかった「昭和64年」に起きた未解決の幼女誘拐殺害事件の県警内での符丁のこと。事件から14年目に警察庁長官が激励と弔問を兼ねて視察にくるという話から、事件は再び動き出します。
7年分の思いが詰まっているのか読了まで疲労困憊しました。半端な気持ちで読み始めないほうがいいよ。でもやはり横山さんはさすがです。これを機に、もっと沢山書いてもらいたいな。from: ゆう - 2さん
2012年11月21日 12時58分01秒
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うわぁ~「ナンバー1」って書くつもりが・・・「メンバー1」になってしまった。気をつけているんだけれど~恥ずかしいわぁ!
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from: すばるさん
2012年11月17日 22時30分14秒
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「キュア」田口ランディ●朝日新聞社
肝臓がんで余命一年の若き外科医はリストカットの少女に支えられ、病気とは何かを問い、自らのキュア・治療を模索する。◆三度目の読み返しです。何度読んでも面
肝臓がんで余命一年の若き外科医はリストカットの少女に支えられ、病気とは何かを問い、自らのキュア・治療を模索する。
◆三度目の読み返しです。何度読んでも面白いわ。がんに対しての考え方が大きく変わりますよ。よしもとばななのスピリチュアルものは「宗教団体から金貰ってるのか?」みたいでサッパリ共感できないんだけど、田口ランディ、特にこの「キュア」ははお薦め~エピローグなんかは正に震災後の今のことを予見していたかのようです。-
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from: ゆう - 2さん
2012年11月12日 19時20分57秒
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「水のかたち」宮本輝・(集英社)
50歳の平凡な主婦・能勢志乃子は店をたたもうとしている喫茶店で年代物の文机と手文庫と茶碗を譲りうける。手文庫の中には、戦争直後の北朝鮮から命がけで38
50歳の平凡な主婦・能勢志乃子は店をたたもうとしている喫茶店で年代物の文机と手文庫と茶碗を譲りうける。手文庫の中には、戦争直後の北朝鮮から命がけで38度線を越えて帰国した日本人の手記が入っていた。茶碗が高価なものであったり、この骨董品を手に入れたことにより色々な人と関わってゆく志乃子。彼女の人生が変わってゆく・・・人との繋がりがあたたかな物語です。上下巻合わせて700ページを超える長編です。骨董やジャズに感心のある人なら面白く読めるかもしれません。甘めで◎
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from: すばるさん
2012年11月12日 03時53分29秒
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10月読書
掲示板のリニューアルとかなんやかんやで、先月読んだ本、アップし忘れてました~(^_^;)10月に読んだ本は5冊。面白かった順に並べます。-------
掲示板のリニューアルとかなんやかんやで、先月読んだ本、アップし忘れてました~(^_^;)
10月に読んだ本は5冊。面白かった順に並べます。
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★「ロスジェネの逆襲」池井戸潤20121015
◎「アイの物語」山本弘20121007
○「回廊封鎖」佐々木譲20121022
○「マアジナル」田口ランディ20121030
△「ペトロ」今野敏20121011
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もう先月は「ロスジェネの逆襲」に尽きますね。面白かった~♪
純文学、大事です。でも私は大衆文学で十分!(笑)-
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from: すばるさん
2012年11月11日 23時44分37秒
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「確証」今野敏●双葉社
盗犯担当の捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、若手刑事・秋穂が強盗殺人事件で課をまたいでの捜査を強いられ、捜査一課と衝突しながら確信に迫る。◆面白かった~
盗犯担当の捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、若手刑事・秋穂が強盗殺人事件で課をまたいでの捜査を強いられ、捜査一課と衝突しながら確信に迫る。
◆面白かった~♪実際にはまぁないだろう事件だとは思いますけど、エンターテイナー刑事小説としては素晴らしい!やっぱり掴みが抜群に上手い。それとキャラ立てがお見事です。ベテラン刑事、若手部課の女性刑事、窃盗のプロに憎まれ役のエリート刑事…主人公にもろ感情移入に設定されています。
ラストもピタリと着地!って感じでした。読み出して、ふと気付いたらあっという間に50ページ…で、結局2日間で読了です。有無も言わせぬ面白さってのはこういうことですね。当然の◎評価です。-
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from: すばるさん
2012年11月11日 15時11分41秒
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「覚悟」栗山英樹●KKベストセラーズ
◆指導者の経験もなく解説者からいきなりプロ野球チームの監督に就任した栗山英樹さんのドキュメントエッセイ。今年就任一年目で見事リーグ優勝を成し遂げた栗山
◆指導者の経験もなく解説者からいきなりプロ野球チームの監督に就任した栗山英樹さんのドキュメントエッセイ。
今年就任一年目で見事リーグ優勝を成し遂げた栗山さんですが、ファンの目から見ると不可解な作戦・選手起用も多かった今年のファイターズ。それらの謎解きも含まれていて面白く読むことが出来ました。とにかく真面目で誠実なお方(^^)
ちょこっと甘めですが◎評価。-
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from: すばるさん
2012年11月08日 00時46分48秒
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「燃ゆるとき」高杉良●新潮文庫
築地魚市場の片隅に興した零細企業を「マルちゃん」ブランドで一部上場企業にまで育てた東洋水産の創業者・森和夫の実名経済小説。◆前の本があまりにも早く読み
築地魚市場の片隅に興した零細企業を「マルちゃん」ブランドで一部上場企業にまで育てた東洋水産の創業者・森和夫の実名経済小説。
◆前の本があまりにも早く読み終わってしまい予約本もまだ入ってこないので繋ぎのための鉄板、高杉良!やっぱりNHK「プロジェクトX~挑戦者たち ~」級の面白さ(笑)読むものがない時には最高です♪マルちゃん赤いキツネ、最近では正麺。お世話になっております~評価は○-
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from: yeshangさん
2012年11月05日 20時23分46秒
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「椿山」 乙川優三郎著 (文春文庫)
短篇「ゆすらうめ」、「白い月」、「花の顔(かんばせ)」、そして表題作の中篇「椿山」。「ゆすらうめ」は6年の年季を終えて色茶屋暮らしからようやく足を洗
短篇「ゆすらうめ」、「白い月」、「花の顔(かんばせ)」、そして表題作の中篇「椿山」。
「ゆすらうめ」は6年の年季を終えて色茶屋暮らしからようやく足を洗えたおたかの話。
「白い月」はまじめな職人友蔵が博打にのめり込みどうしようもない生活に墜ちていく話だが、妻のおとよはそれをどうしようもない。
「花の顔」は舅が亡くなりそれまで口やかましかった姑が惚けていく話。
「椿山」は身分故の理不尽にあいながら、私塾の先生の娘婿・養子にとの話が消えて、出世に賭けて勉学に励む。藩政の中枢に登るが、家老をはじめとする上司・関係者の不正を知りながらも自分もその渦中に入りこんでいく話。
前3篇はどうしようもない中に置かれ、あがきながらも開き直ってしたたかに生きていかざるを得ない悲しさが感じられます。
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ハッピーエンドで終わらぬものばかりですが、これも人生かと思わされるものばかりです。置かれた状況で命ある限り生きていかねばならないが、しがらみ・成り行きには逆らえず苦悩しながらもそれなりの解答を出して自分を納得させることで行かざるを得ないのか? 考えさせられます。
よい作品とは思いますが、私としてはなんとも虚しさを感じる内容でした。-
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from: すばるさん
2012年11月21日 14時38分16秒
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私も昨日から読み始めました。困難な事態がいくつも重なって初っぱなから重そうだ(笑)でも冒頭から「蝶番が鳴く。」なんて横山秀夫節が飛び出したりして、これ