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from: yeshangさん
2013年01月31日 11時10分48秒
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「白い犬とブランコ 莫言自選短篇集」 莫言著 (NHK出版)
ノーベル文学賞を受賞した莫言の14篇からなる短篇集です。1984年から1992年に書かれたものですが、改革開放前の人民公社の時代、大半が山東省の田舎を
ノーベル文学賞を受賞した莫言の14篇からなる短篇集です。
1984年から1992年に書かれたものですが、改革開放前の人民公社の時代、大半が山東省の田舎を舞台にしたものです。
子供の時代は木の葉を食べ、樹の皮を食べ、それも食いつくすと幹を齧る生活もし、中農出身ということから小学は5年生で退学させられるといった経験など、あとがきに「飢餓とと孤独がわが創作の財産である」で述べていますが、各篇それらが色濃く漂っているように思えます。
この中の「夜の漁」は、叔父とクリークにカニを捕りに行く話ですが、数年前にNHKの中国語ラジオ講座でもありましたので懐かしく読みました。この篇だけは奇怪な、ファンタジーのような不思議な大人の童話のようなお話です。
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莫言がこれらを書いた時期、1986年から1991年まで私は中国を担当していて、毎年、4か月ほど北京で生活していました。
初めて北京へ行った1986年(昭和61年)は昭和20年後半の日本に似ていて子供のころの世界にタイムスリップしたような、非常な懐かしさを覚えました。高度成長を終えた日本に比べ本当に貧しく、質素で純朴な世界でした。
帰りのJALに乗った時は「あ~ここはもう日本だ」と感じたことが思い出されます。。
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from: すばるさん
2013年01月29日 19時20分33秒
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「七つの会議」池井戸潤●日本経済新聞出版社
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸をパワハラで社内委員会に訴えたのは、万年係長・八角だった。彼らの間に何があったのか?◆さすが池井戸さん、外さ
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸をパワハラで社内委員会に訴えたのは、万年係長・八角だった。彼らの間に何があったのか?◆さすが池井戸さん、外さないね~♪なまら面白かった!始まりはわずか数円のネジ一本。それが社の存続を左右する運命のカギとなります。中盤過ぎからそのからくりが分かってくると、創作小説なのに「こんなに事が大きくなってしまって…一体どうなってしまうんだ~」とかなり当事者気分(^_^;)多分、似たような話は実際にあるんだろうなぁ…怖い怖い。◎評価です。
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from: ゆう - 2さん
2013年01月28日 15時49分19秒
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「欠落」今野敏・(講談社)
同期シリーズ第二弾です。特殊班に配属になったばかりの女刑事・大石は立てこもり事件で人質にされている女性の身代わりとして拉致されてしまう。大石は宇田川の
同期シリーズ第二弾です。特殊班に配属になったばかりの女刑事・大石は立てこもり事件で人質にされている女性の身代わりとして拉致されてしまう。大石は宇田川の同期で、蘇我も交えて3人で食事をしたこともある仲だった。宇田川は彼女の身を案じているがどうすることもできない。そんなときに警察を懲戒免職になり姿をくらましている同期の蘇我から連絡が入る。宇田川達は捜査している殺人事件の被害者の身元が分からず被害者を特定できない。同じような未解決事件が過去に2件あった事に気付くのだが・・・
前作と同じようにサクサクと読めました。植松と土岐の同期コンビも良かったです。◎
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今年は今野敏さんのデビュー35年だそうで、新刊が続々と刊行されるそうです。
2月に安積班シリーズ、5月に報道記者を描くシリーズ第三弾、6月に隠蔽捜査シリーズだそうです。-
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from: yeshangさん
2013年01月27日 19時46分51秒
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「原生林の森の司」赤江爆著 (文芸春秋)
7篇からなる短篇集です。「原生林の森の司」、「ハエン縣の灰」、「黒堂」、「睡(ねむり)木語り」、「地下上申の森」、「バンガローの森」からなっています。
7篇からなる短篇集です。
「原生林の森の司」、「ハエン縣の灰」、「黒堂」、「睡(ねむり)木語り」、「地下上申の森」、「バンガローの森」からなっています。
いずれもものありげで、不思議で、奇妙な多少ホラーなお話です。
暇潰しに興味本位に読めば面白い本でした。
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古書店で見つけた本です。箱入りで傷みのない、昭和55年の初版本。
赤江爆は初めて読みました。
よくわかりませんが、著者の「正倉院の矢」も同時に買ってきました。これも短篇集のようです。-
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from: yeshangさん
2013年01月25日 22時23分49秒
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「しあわせ中国 盛世2013年」 陳冠中著 (新潮社)
2013年日本を含む欧米諸国は経済が極端に落ち込む氷河期(「氷炎期」)に入ったが、中国はどういうわけか影響を受けず政府の行う「盛世」政策で世の中は幸せ
2013年日本を含む欧米諸国は経済が極端に落ち込む氷河期(「氷炎期」)に入ったが、中国はどういうわけか影響を受けず政府の行う「盛世」政策で世の中は幸せ一色になる。
国民の「幸福度」は世界でトップに。
これは一体「良き地獄か、偽の天国か?」
しかし、何かおかしい。それに気付いた何人かがいた。
著者は上海生まれの香港人。中国では発禁処分を受けた本です。
GDP世界第2位になり、TVで見る大都市は繁栄そのものに見えますが、腐敗と地方での騒動・暴動、環境汚染や健康問題、貧富の差、言論・民主化や社会保障などでは大きな問題を抱えています。
そして、自国民、世界や日本に対しては何とも根拠が疑われる自己中心的な主張や論理、歴史の改ざんや資源や領土に対する貪欲な政策など今でもおかしいのですが、「幸せ一色」に見える中国を書きながら現実の中国の実態を描いているところがおもしろく、当局が神経質になったのではと感じます。
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現代中国に関心のある人には面白いと思いますが、でない人には意見の分かれる(おもしろい・つまらない)本でしょう。-
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from: ガレットさん
2013年01月23日 17時04分07秒
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最近の読書
「新しい靴を買わなくちゃ」北川悦吏子評価:○中山美穂と向井理が主演した、映画の原作本。自分を中山美穂に置き換えて、勝手に想像しながら読んだので楽しかっ
「新しい靴を買わなくちゃ」北川悦吏子 評価:○
中山美穂と向井理が主演した、映画の原作本。
自分を中山美穂に置き換えて、勝手に想像しながら読んだので楽しかったです。
2時間あれば読めるし、30代以上の女性の息抜きには最適です。
「あなたが愛した記憶」誉田哲也 /評価△
殺人×ファンタジーの作品。
ちなみに、×人目に殺された被害者の名前が私と同じで(涙)
それも、ひどい殺され方だし・・・。
一人でテンション下げてしまいました。そういう事ってありますよね・・・。
「傷だらけの果実」新堂 冬樹 評価:×
整形して美しくなった女性と、女優をマネジメントして成功をしたい男の物語。
唯一良かったのは、整形の術後の状態が書いてあって
これがまあ、あまりに痛そうで、恐ろしかったです。
これを読んだら、安易に整形なんてできませんね。
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お久しぶりです。
最近、すばるさんお勧めの「読者メーター」を少しずつ使えるようになりました。
確かに読本管理するのに便利ですね。
正月明けて、今流行のウイルス性腸炎に感染してしまい寝込んでました。
今回のウイルスは本当にキツイですよ。
内臓が痛くて痛くて(涙)丸2日間、痛さでうめき続け、食べることも寝ることもままならず、
本当に死ぬかと思いました。皆さん本当にお気をつけ下さい!-
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from: yeshangさん
2013年01月22日 00時37分53秒
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「虚竹の笛 -尺八私考」 水上勉著 (集英社)
尺八を伝え、その道を継いできた虚竹禅師の話。虚竹禅師と一休宗純禅師、虚竹の後を継ぐ竹細工の四郎太と熊野の遊行僧慈楊、尺八を吹く一路居士・尺八に惹かれた
尺八を伝え、その道を継いできた虚竹禅師の話。
虚竹禅師と一休宗純禅師、虚竹の後を継ぐ竹細工の四郎太と熊野の遊行僧慈楊、尺八を吹く一路居士・尺八に惹かれた一休の門弟大猷などがでてきて尺八三昧だが、中国からの伝来の経緯から唐末・宋・明の時代が絡んだうえ、時代が前後して人物も時代を越えて入り乱れ、非常に読みづらいものでした。
水上氏が気ままに書き、気ままに創作したところがあって、途中からは逆に時代考証せずに帰って気楽に読むようにしました。
人に勧められる本ではありませんが、私には何故か尾を引く読みものでした。
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この本は近くの古書店で買ってきたもの。
古書店には時々行きますが、書店にはない古いものでおやと思うものに行き当たることがあります。普通の書店で手に入るものと違って古書店にはその楽しみがあります。-
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from: すばるさん
2013年01月20日 13時47分07秒
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「空より高く」重松清●中央公論新社
廃校が決まったニュータウン内の東玉川高校。平凡な高校生としてそれなりに楽しくやっていたのに、赴任してきた熱血中年講師・ジン先生のせいで調子が狂ってしま
廃校が決まったニュータウン内の東玉川高校。平凡な高校生としてそれなりに楽しくやっていたのに、赴任してきた熱血中年講師・ジン先生のせいで調子が狂ってしまって…
◆2010年をあたりを境に重松作品にはまらなくなってきました。最近毎度書いてますが、どうも読者を泣かせようとするための策を弄し過ぎ感が…あとは、新聞小説のためか小さな盛り上がりはいくつもあるのですが全体としての高潮感が全然なくて…ラストのイベントも弱すぎ。
大好きだった重松作品、どうしてこんなに外れが多くなってしまったのかなぁ?
ここんとこ何作かニュータウンの悲哀ものが多かったけど、これって首都圏の人にしか分からないし。それに自分の年齢的に子育て期間の感情的シンクロが褪せたからかもしれませんわ(^_^;)
評価は△です。-
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from: yeshangさん
2013年01月17日 20時57分26秒
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「等伯」安部龍太郎著が直木賞に
日経新聞に連載されていて、読み続けていましたが、つい引き込まれて、それに挿絵も素晴らしく、時に身震いしながら。今回、直木賞を受賞したとのことは、なんで
日経新聞に連載されていて、読み続けていましたが、つい引き込まれて、それに挿絵も素晴らしく、時に身震いしながら。
今回、直木賞を受賞したとのことは、なんで今頃との感があります。
以前、日経の連載小説について「等伯」含めちょっと読後感を書いたのですが、なかでも「等伯」は抜きんでていました。
日経で読んでいたものの、昨年の9月に単行本化されて、再度読みたい、ほかの人にも読んでもらいたいと買ました。上下2巻になります。
名と実を残すほどになるにはこれだけの苦労はあたりまえか?
私も苦労したとは思っていましたが、等伯に限らず先人と比べてみれば甘えでしかなかったかとつくづく感じる次第です。 -
from: ゆう - 2さん
2013年01月16日 13時16分04秒
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「チーム」堂場瞬一・(実業之日本社文庫)
箱根駅伝出場を逃がした大学の中から予選で好タイムを出した選手が選ばれる「学連選抜」の話でした。いわば寄せ集めの選手の気持ちを一つにして優勝をねらう学連
箱根駅伝出場を逃がした大学の中から予選で好タイムを出した選手が選ばれる「学連選抜」の話でした。いわば寄せ集めの選手の気持ちを一つにして優勝をねらう学連選抜チームのキャプテンになった浦の奮闘と彼の箱根駅伝にかけるリベンジが主でしたが、私にはどうも・・・
感動と言うよりも各区間を走るランナーがこんなに色々な事を考えながら走っているのかとも思ってしまい、説明文を読んでいるようで読破に時間がかかってしまいました。初めてスポーツ小説を読みましたが・・・私には合わないのかもしれません。甘めの評価で○どまり。-
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from: すばるさん
2013年01月29日 19時43分48秒
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池井戸さんは直木賞受賞前から「読書好き?」掲示板では話題に事欠かない作家さんでした。参考までに私の読んだ池井戸作品を時系列で…------------