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from: yeshangさん
2021/06/23 13:08:06
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漱石の猫が死んだ
日経新聞連載中の伊集院静の夏目漱石を主人公とした小説「みちくさ先生」で漱石・夏目金之助の飼っていた黒猫が死にました。9月から始めた「三四郎」の執筆が順
日経新聞連載中の伊集院静の夏目漱石を主人公とした小説
「みちくさ先生」で漱石・夏目金之助の飼っていた黒猫が死
にました。
9月から始めた「三四郎」の執筆が順調に進む中、「早稲田
南町に引っ越して以来、元気がなかった猫が亡くなった。
物置の隅で横たわっている猫を見て金之助は肩を落とした。」
妻や女中が猫を見つけはどこへ捨てましょうかと言っていたの
を、漱石が「ここにいたいというのならしばらく置いてやれ」と
言ったのが漱石になついて、この猫を主人公にして初めての小説
を書くことになったのです。
「みちくさ先生」は読んで面白く、挿絵の猫はかわいくて、
連載が終り単行本化されれば是非買って読み直したい思っていま
す。その際は挿絵の猫も入れてもらいたいものです。 -
from: yeshangさん
2021/06/10 01:00:31
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「歴史探偵 忘れ残りの記」 半藤一利著 (文春新書)
昭和史や太平洋戦史で著書の多い半藤一利氏の本なのでこれらの歴史に書かなかったが書き残したことや残しておきたいエピソードのようなものが書かれているのでは
昭和史や太平洋戦史で著書の多い半藤一利氏の本なのでこれらの
歴史に書かなかったが書き残したことや残しておきたいエピソード
のようなものが書かれているのではないかと思い買ったものです。
内容は半藤氏の思い出、折々のエッセイの集大成したものでした。
しかし、いろいろと教えられるものが多く、雑学というか教養と
いうものか参考になりました。
夏目漱石や森鴎外などの記述も多く、改めてネットで調べなおし
ました。
気楽に読めばよい本ですが、半藤氏はこの本が出されるのを楽し
みにしていたようですが本書の見本を見ずになくなりました。
最後のページの編集部付記を読んで読んで知りましたが、改めて
本書を読み返しました。 -
from: yeshangさん
2021/06/06 13:32:51
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夏目漱石の「吾輩は猫」の死亡通知
半藤一利氏の「歴史探偵忘れ残りの記」(文春新書)を読んでいたら夏目漱石が「吾輩は猫」のモデルと言われた黒猫の死にさいし知人に通知状を送っているとの話が
半藤一利氏の「歴史探偵 忘れ残りの記」(文春新書)を読んでいたら
夏目漱石が「吾輩は猫」のモデルと言われた黒猫の死にさいし知人に
通知状を送っているとの話が載せられていました。
それには「鈴木三重吉、小宮豊隆、野上豊一郎たち懇意な門下生あて
におくったもの」として「辱知(じょくち)猫義久々病気の処、療養不相叶、
昨夜いつの間にか、裏の物置のヘツツイの上にて逝去致候。埋葬の義には
車屋をたのみ箱詰にて裏の庭先にて執行仕候。但主人「三四郎」執筆中に
つき、御会葬には及び不申候」とのこと。
猫は明治41年(1908)9月13日に夏目家で死亡しているとのことです。
そして、「この葉書をうけとった寺田寅彦は日記にこう記した。
「夏目先生より猫病死の報あり、見舞の端書認(したたむ)」のみならず
少し後のことになるが、猫の訃報は朝日新聞が記事にして報じたものだか
ら、天下周知のこととなった。それで知人の何人かが、弔句を送った。
とても「名前はまだ無い」猫クンの死とは思えない賑やかさ。」と書いて
あります。
さらに「義父松岡譲から聞いた話によると、死の前日、いかにも訴え
怨ずるがごとくに、漱石の顔をしげしげと眺めながら、猫は哀れな声で
たった一声ニャンと鳴いて寄りそってきたという。漱石はいとおしくな
ってひょいと抱き上げた。「それはもう骨も肉もなく、まるで泡のよう
にふかふかと軽かったそうなんで・・・・。漱石先生はそういっていた
よ。その感触の不気味さに思わず手を離すと、猫クンはそれきり背を向
けて立ち去ったそうな。そして翌朝、冷たい死骸となって物置に横たわ
っていたんだと・・・・」と書かれてあります。
日経新聞の漱石の連載小説ではこの黒猫が挿絵とともに時々登場しま
す。ただ挿絵の黒猫は目が青なので、黒猫はみんな黄色だと思っていま
すが、どんなものなんでしょう。