才能がありながら若くして亡くなる、いわゆる夭折の画家ですが、以前は残念に思っていました。
しかし最近、案外全てを出し切って消えて行ったのではないかと思うことがある。
命を削る位でないと、良い絵は描けないのじゃあないかと、、、

↓昼寝をしている連れ合いの手を描いてみました。
これを見て、母の冷たくなった手を組んでやったのを思い出してしまいました。

５分ほど描いて、寝返りされてしまいました。
やむなく中断です。

コッソリ　ペンタブレットでスケッチしました。
動くので難しい。
線が細すぎました。

下は10分ポーズです。少し痩せたモデルさんでした。
デッサンが狂って、上下に伸びてしまいました・・。
光がまずまずの状態だったのですけれど・・。

う〜ん・・。なかなか思うようにいかないです。
難しいものですね〜。

セザンヌは絵は幾何学に通じる知的な作用だと云った。
ブラックは自然に「一致」した絵を描くと云っている。

写真やテレビの時代ではこの絵の概念もかわってきます。

室と作品とのコントラストです。
コントラストがあると、
そこにワクワクする空間ができます。

人の真似では上手く描いた絵も評価されないらしいんですよね。
芸術は厳しい世界です。

例え話で、初めて月に行った人の名前は誰でも知っていますよね。
アームストロングです。
その後に行った人の名前はとなると普通誰も知りません。

私がポロックの真似をしても駄目なんです。
これなら描けそうですが、、、

実は、４５年前の昔、ペンキを垂らしてこんな事をやった覚えがあります。
これが作品ですと、発表しないと駄目なんですね。
誰かの便器と一緒で、、、

上手な絵と下手な絵には差が無いらしいんですよ。
絵は[良い]か[悪い]かしかないらしいんです。

それを実感した時から、絵を描くのが苦しくなりました。
愉しいのにしんどい。

（アントニー・クラーベ）

明日は例の９，１１です。
私はその一年前にツインタワーの地下でサンドイッチを食べましたが、今はもう無いんですね。
貿易センターを出て、バッテリーパーク沿いに南に歩いて、
自由の女神を見に行きました。
原住民の資料館に入ったり、ソーホーで絵を観たり、４日間でマンハッタンを一周しました。
初めての海外一人旅でした。
(地下の店員さんは大丈夫だったのだろうか、案内してくれたお兄さんも）

(アントニー.クラーベ）

貰ったリンゴとスーパーで買ったリンゴは違います。
貰ったリンゴは描いてみたくなります。

建て前だけじゃあ絵は描けません。

絵を描くには動機が要ります。
誰かから力を貰わないと描けません。

（絵は木村忠太だと思います）