「Re:小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅７ (亀レス２）」
> 　湯から上がると、既にリラックス部屋でくつろいでいた妻が、薄紅色にほおを染めて冷水を口にしていました。窓越しに見える雪景色を、うっとりとした眼差しで楽しんでいました。その姿を見て、今の幸せは妻の微笑みにあると、あらためて噛み締めたのでした。

ヒロボタンさぁ〜〜ん！　ご馳走様ぁ〜〜〜！！
小説の一節になりそうな・・・場面ですね。
幸せ一杯が、メチャメチャ伝わってきま〜す。
この気持ちを胸に、共に白髪のはゆるまで・・・

四万・法師温泉、楽しませて貰いました。
一年の疲れがすっかりとれたようですね。
夫婦の絆も強まって・・・よかよかぁ〜〜〜。（●＾o＾●）

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１９（完）」

　浴室に入ると、妻が少々のはにかみを見せながら既に湯の中にいました。妻に遅れをとるまいと、とっぷりと湯船に肩まで身を沈めました。浴槽の底に敷き詰めらた玉石に腰下ろすと、ミクロの気泡が全身を包んでいきました。窓から差込むやわらかな陽光が、ねじれながら天井めざし立ち昇る２筋の湯煙を、淡く照らしていました。妻と二人無言のまま、肩を並べ身を寄せあいながら、湯煙の奥に垣間見える窓の向こうの雪景色を、いつまでも見つづけました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１８」

　「二人の幻」に案内された先には、湯処を示す暖簾が架けられていました。男女の暖簾が、ふわりと風にゆれました。「二人」に誘われるままに、暖簾をくぐりました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１７」

　窓に目をやると、雪化粧した庭先が薄陽に優しく照らされていました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１６」

妻が夢にまで見た浴室は、天井の低い廊下の先にありました。二人の幻に誘われるように、廊下の奥へと進んで行きました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１５」

　扉を開けた瞬間、そこは大正とも明治とも思われる空間が広がっていました。そして、上原謙さんと高峰秀子さんが出迎えてくれた幻を、見たような気がしてなりませんでした。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１４」

まるで異次元空間に迷い込んだような錯覚に戸惑いながら、館の扉をがらりと開けました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１３」

> 　森に挟まれた雪道を突き進むと、一軒の温泉場にたどり着きました。ここが法師温泉でした。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１２」

　法師温泉は、関越国境の近くとあって一段と雪深さを増していきました。安全走行を心がけながら、その先にある１点の光を目指して、雪を蹴散らし突き進みました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１１」

　四万温泉から法師温泉までは、なだらかな丘陵地帯を上下しながらの雪道走行となりました。ひんやりとした空気が、温泉効果でほてり気味の身を心地よく冷ましてくれました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅１０」

　年末年始の我が家の風呂が、にわか四万温泉になることを信じつつ、四万の湯の名残惜しさと再来を誓い、土産に温泉の素を購入して、この地を後にしました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅９」

朝、窓のカーテンを開けてみると、一面の銀世界がひろがっていました。妻は、すやすやと寝息をたてながら、いまだ夢の世界でくつろいでいるようでした。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅８」

　絢爛豪華を極めた宴が続く中、雪は、四万温泉全体を、静寂の白い世界に深々と沈めていったのでした。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅７」

　湯から上がると、既にリラックス部屋でくつろいでいた妻が、薄紅色にほおを染めて冷水を口にしていました。窓越しに見える雪景色を、うっとりとした眼差しで楽しんでいました。その姿を見て、今の幸せは妻の微笑みにあると、あらためて噛み締めたのでした。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅６」

ホテルのチェックインまでには、２時間程度あったので、「たむら」というホテルで立寄り湯のはしごを楽しみました。浴室のドアを開けると、湯煙の中で、桶のぶつかる音が甲高く耳の奥で響き渡りました。浴槽に肩まで身を沈めると、１年間の疲れが、さらりとした感触の湯に、じわり溶けだしていきました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅５」

昼食を済ませると、雪の舞は勢いを増し、四万温泉は白い世界に沈んでいくのでした。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅４」

遅めの昼食となりましたが、石臼で挽いた十割そばは納得のいく清らかな香りと喉越しでした。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅３」

　実はカナシイことに、２９日の昼食として心待ちにしていた「ゆりねうどん」を食べることができませんでした。ゆりねうどんは、知る範囲では１軒だけの営業で、しかも１日限定５０食のため、要予約です。しかし、予約の電話を入れた時は、既に年末年始の休業期間中でした。
　昼過ぎには四万温泉に到着したので、荷物をホテルに預け、とりあえず「落合通り」というレトロな路地の蕎麦屋に入りました。少々早めの年越し蕎麦となりました。

「小雪舞う四万＆法師温泉はしご旅２」

目を西に向けると、榛名山が手を振ってくれました。