①洋上における対処は、哨戒機による広域哨戒と、護衛艦による民間航路の哨戒を行う。敵の水上艦や潜水艦を発見すれば、これを撃破する。

②沿岸海域での対処は、主要港湾周辺の哨戒を行い、敵の攻撃を早期に察知して撃滅する。また機雷掃海も実施する。

③主要な海峡における対処は、機雷によって海峡を封鎖する。また海峡を通過しようとする敵に対して、護衛艦、潜水艦、哨戒機、地対艦ミサイルによって撃破する。

④周辺海域の防空は主に護衛艦が当たり、状況により戦闘機の支援を受ける。

①ロシア、中国、北朝鮮の弾道ミサイルに対しては、まず日本海に展開しているイージス護衛艦の上層（大気圏外）でのSM-3ミサイルで迎撃する。

②ミサイル迎撃に失敗した場合、日本各地に配備されているパトリオットPAC-3によって下層（大気圏再突入後）で迎撃する。

③なお、集団的自衛権の行使により、ミサイル発射基地に対する先制攻撃を実施することが可能となる。

①常時継続的な情報収集、警戒監視、偵察活動などにより、早期に兆候をつかむ。

②事前に兆候をつかんだ場合、攻撃が予想される島嶼に圧倒的な部隊を集結させ、敵の攻撃を思いとどまらせる。

③敵が攻撃を辞めない時は、陸海空一体の統合運用により、航空機や艦艇により敵を制圧し、陸上自衛隊の上陸により、掃討作戦を展開する。

④敵部隊を殲滅した後は、捕虜を確保し、情報を聞き出し、次の作戦計画を立案する。この際に、捕虜に対して肉体的、精神的に拷問を加えるのは世界の慣例となっている。

海上自衛隊には水中処分員と言われる隊員たちがいる。敷設された機雷を爆破処理するのが役割のダイバーたちである。
EODは掃海艇などにより係維索が切断され海面に浮いてきた機雷に爆弾を仕掛けて誘爆処理する。また沈底機雷については、水中で機雷にバルーンを装着して海面へと浮かび上がらせる方法をとる。
ダイバーを使うのは人体が機雷に反応しないからである。

ミッソー中佐は防衛省の工藤大臣の部屋にいた。「ミッソー中佐、ご苦労だった。これでグリーン豆ピースの活動も、しばらくは大人しくなるだろう」工藤大臣はミッソー中佐にねぎらいの言葉をかけた。「六本木ヒルズにあるグリーン豆ピースの東京支部は、どうしますか？」「今回はしごく穏便な方法をとった。夜逃げ屋本舗に依頼して、グリーン豆ピースの支部の中の物を、そっくり移動させたのだ。彼らもパソコンや事務机や書類がなければ思うような活動は出来まい。ついでに支部の入口の鍵も変えておいた」

ミッソー中佐を乗せたステルス潜水艦エンペラーは、横須賀軍港へ向かった。横須賀軍港で林艦長と別れると、音速戦闘ヘリアパッチで防衛省へ飛んだ。操縦士はもちろんアパッチ少尉である。グリーン豆ピースの母船が謎の失踪をした事件は、新聞やテレビで報道されていた。新聞には次のような活字が踊っていた。【魔のトライアングル海域！オーストラリアを出港したグリーン豆ピースの母船と乗組員が行方不明！海賊の仕業か？】

【おやしお】型は米ロなどが配備する原子力潜水艦に対して通常型潜水艦と呼ばれる。核動力よりも音が静かで、船体すべてを人間でいえば耳にあたるソナーとしている。世界で最も優秀な耳を持つ通常型潜水艦である。武装は89式長魚雷と水中発射式ハープーンUGM-84だ。魚雷発射管は艦首部分に６門ある。

排水量：基準（2,750トン）水中（4,000トン）
全長：82.0m
全幅：8.9m
吃水：7.4m
機関：ディーゼル・エレクトリック推進、川崎12V25/25Sディーゼル機関２基
価格:約420億円

「この海域はサメが多い。奴らの死体はサメが片付けてくれるでしょう」ミッソー中佐はそう言うと、ゴムボートに乗り移った。ミッソー中佐は、エンジン付きのゴムボートの上から生存者を発見すると、容赦なく小銃の銃弾を浴びせた。ミッソー中佐の掃討作戦は終了した。ミッソー中佐はゴムボートでステルス潜水艦エンペラーに帰ると、林艦長に言った。「林艦長、今回の作戦は成功しました。お礼を言います」

ミッソー中佐は潜水艦の上から救命浮輪を海に投げ込んだ。「ミッソー中佐、グリーン豆ピースのメンバーの命を助けるのですか？」林艦長はミッソー中佐に聞いた。「林艦長、私はそんなお人よしではありません」生き残ったメンバー達は、ミッソー中佐の投げた救命浮輪にしがみついた。ミッソー中佐は浮輪を手繰り寄せると、89式小銃をメンバー達に向け、連射モードで、トリガーを引き続けた。

上新電機より西野カナの「MTV UNPLUGGED」の二枚組DVDが到着した。
最近購入した10インチのポータブルDVDプレーヤーで観賞した。