君に居てほしい
時 無情に過ぎゆく果てを待つ中で
懇願し続けた

でもね
生まれもってうしろ暗いんだよ
だからどうしたって言うのさ
それ 高いところから物申す癖
止めたら？
ｰ此処に居る意味って何かな
果ての無い 出口ない口論の意味するものは？
まるで
毒に侵されたかのようだが
君に 只 居てほしいだけなのさ

生まれるもんなんて無くても
願いつづけるは
重なり合える想い
優しさなんて もはや必要ない
もともと 優しくないと知るうえ
悪気なんて無いから

その一瞬をじっと待った
隣で
目も合わさずにひたすら喋る君に
絶望を感じながらも
こんなに愛惜しさを憶えて

重なり合えたことが
目の前を塗り潰したとしても
只 繰り返すだけとしても
迷う全てを噛み殺すよ

ねぇ？
此処に居るのは
許されないことなのかな
伝うべきこと
いずれは重なり合い
何処を？伝っていくんだい

何も 変わらなくても
所詮 笑い者でも
消えないで居てほしいだけなのさ


今日も旨く言ってやることが出来なかった
一定の観念しか持たない君に
何ひとつ
通ずるもの 見当たらないまま

最終電車に疲れきった心地好い胸中を仕舞う

行き先逆の君が
交差しつつも
一瞬だけ 重なり合う