橋を爆破された大清帝国軍は鴨緑江に飛び込み、泳いで渡河を決行していた。その時、対岸にいた北朝鮮軍はサリンガスを噴射した。サリンガスは白煙をあげながら、川の表面に漂い流れ、大清帝国軍の兵士に襲い掛かった。サリンガスを吸引した兵士達は次々に倒れ、川を流れて行った。だが、大清帝国軍の兵士は勇敢だった。全員防毒マスクを装着すると、再び川に飛び込み対岸を目指した。その時だった。北朝鮮軍は川岸に置いてあったガソリンのドラム缶を、次々と川に落とし始めた。ドラム缶は川の中央に向かって流れて行き、大清帝国軍の兵士の前に来た。次の瞬間、川岸から一斉射撃が始まり、ドラム缶に穴が開いて、ガソリンが流れ出した。そして一瞬の後、ガソリンに火がつき、兵士達をなめるように焼き尽くして行った。それはまるで地獄絵を見るようだった。もとの川岸へ引き返そうとした兵士もいたが、火のまわりが早くて、川岸にたどり着かないうちに猛火に襲われ、黒焦げの死体となって川を流されて行った。