「デイジー、私は大清帝国の王妃です。今、アッツ島のジーナの家にいるの。大清帝国は今日、アッツ島に上陸しました。明日は早朝からダッチハーバーの空爆が始まるわ。危険だから皆に知らせて逃げて下さい。アメリカとの戦争がまもなく始まるの」デイジーはようやく事情が飲み込めたようだった。「黒住君どうか姉を助けて下さい」ジーナが言った。「わかりました。お姉さんは僕が必ず助けます」デイジー救出作戦が三人の間で話し合われた。「黒住君、明朝ダッチハーバーへの空爆が始まると、デイジーを救出することは難しくなるわ。何かいい方法はないかしら？」王妃が言った。