「ロック中佐、私そろそろ帰らないと、子供達も待ってるし、主人も帰って来るんです」ユキは自衛隊のジープの助手席で、運転しているロック中佐に言った。ロック中佐はユキに会ってからというもの、風魔三人衆とアンナとトーマスを探すという名目で、毎日ユキと行動を共にしていた。「ユキさん、あと一カ所だけ行って見ましょう。ユキさんだって、彼らの潜伏先を突き止めて、ミッソー中佐やミサさんの鼻を明かしてやりたいでしょう」