ミサとユキがハンネの森神社に神主を迎えに行く間、弘人はわけの解らぬまま拳銃を握らされ、ミッソーに手ほどきを受けていた。「思ったより飲み込みが早いじゃないか。あとは実践のみだな」ミッソーの言葉に弘人は震えあがった。「ちょ、ちょっと待ってくれよ！こんなもの今まで触った事さえないんだ。実践なんてとんでもない。僕には無理だよ。第一、こんな物で人間を撃ったりしたら死んでしまうじゃないか！」「当然だ。殺すために撃つんだからな。まあ、敵は目を瞑っていても当たる程の多人数だ。頼むから仲間には当てないように注意してくれ」ユーラはミッソーと弘人の周りをゆらゆらと飛びながら、二人のやり取りを退屈そうに眺めていた。
byｼﾞｬﾆｽ