「北朝鮮のどこへ行くんだ？」船長は少し落ち着きを取り戻して尋ねた。「清津港だよ。北朝鮮の領海内に入ったら、お前を解放してやる。それまで妙な気を起こすなよ」船長は進路を朝鮮半島へ向けた。「日本人が竹島と呼んでいる独島は、我々大韓民国の物だ。それを日本の領土にしようとしている。日本人は間違っている」船長は巡視船のスビードを最高に上げながら言った。「私にとって竹島が日本の領土か韓国の領土か、そんなことは問題ではない。韓国が独島は自国の領土であると主張するなら、そうするがいい。目的完遂のため、必要とあらば竹島を攻撃するまでだ」ミッソー中佐はにやりと笑った。