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from: ぐら姐さん
2023年07月09日 08時44分25秒
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トスカーナの(小さな)まち
candyさんがトスカーナにいらっしゃると言うのでちょこっとトスカーナの小さなまちの写真を載せましたが、なんだか自分で消化不良状態になってしまい、せっ
candyさんがトスカーナにいらっしゃると言うので
ちょこっとトスカーナの小さなまちの写真を載せましたが、
なんだか自分で消化不良状態になってしまい、
せっかくだから少し整理して新しいトピックを立てることにしました。
これまでに宿泊しただけなく、立ち寄りも含めて
私が訪れたトスカーナのまちを50音順にリストアップしてみます。
小さなを括弧書きにしたのは、
このサークルのタイトルからして小さなまちを扱いたいのですが
どのぐらいを基準にしていいのかわからないので
フィレンツェ以外を全部入れちゃうことにしたからです。
1.アレッツォ
2.アンギアーリ
3.オルべテッロ
4.カスタニェート・カルドゥッチ
5.カスティリオーネ・ドルチャ
6.カステルヌオーヴォ・ガルファニャーナ
7.キャンチャーノ・テルメ
8.グロッセート
9.グレーヴェ・イン・キャンティ
10.グロッタ・ジュスティ・テルメ
11.グロピーナ
12.コルトーナ
13.サン・ヴィンチェンツォ
14.サン・クィーリコ・ドルチャ
15.サン・ジミニャーノ
16.サンセポルクロ
17.サンタフィオーラ
18.シエナ
19.スヴェレート
20.ソヴァーナ
21.ソラーノ
22.チェルタルド
23.バーニ・ディ・ルッカ
24.バーニョ・ヴィニョーニ
25.ピエンツァ
26.ピサ
27.ピストイア
28.ピティリアーノ
29.プラート
30.ポッピ
31.マッサ・マリッティマ
32.モンタルチーノ
33.モンティッキエッロ
34.モンテスクダイオ
35.モンテフォッローニコ
36.モンテプルチャーノ
37.リヴォルノ
38.ルッカ
39.ルーフィナ
40.ロメーナ
ひとまず、これぐらいかと思います。
次回より、順番に写真を載せて行こうと思います。
追記:28´としてサトゥルニアを付け足します。
from: ぐら姐さん
2024年05月28日 16時58分14秒
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トスカーナの29は、プラートです。
2つ前のピストイアと同じ日に行きました。
はい、12月25日のこと。
つまりろくな観光ができなかったということです。
雨の日に行ったので外の写真は霞んでいます。
私の持っている「イタリア美術案内」によれば、フィレンツェ美術の延長線上で期待できるまちとありました。
フィレンツェの巨匠達の二級品ではなく、彫刻のドナテッロ、絵画のパオロ・ウッチェッロとフィリッポ・リッピ、建築のジュリアーノ・ダ・サンガッロの第一級品に出会えると。
そして、ここのドゥオーモは、聖母マリアの腰帯をたいせつに保管している教会であり、フィリッポ・リッピが尼僧ルクレツィアと恋に落ちたまちであり、二人の間にフィリッピーノ・リッピが生まれたまちでもあるのです。
これがそのドゥオーモです。
このファサードに使われている白と緑の大理石は、プラート近郊で産するものだそうです。
ここの正面扉のところにも、半円形のルネッタ部分にはアンドレア・デッラ・ロッビアの彩色陶板があります。「聖母子と聖ラウンティウス」です。
ドゥオーモの正面右側に、よそではあまり見かけないバルコニーが設けられています。
その名も「聖なる腰帯の説教壇」。
ミケロッツィとドナテッロの共同制作(ミケロッツィが、建築構造担当、ドナテッロが彫刻担当だったようです)ですが、実はこれはレプリカで、本物は大聖堂博物館に展示してあるのだそうです。
その腰帯は、信憑性はともかく、とりあえず聖母マリアのものとされ、年に5回、この説教壇から司教がそれを掲げる式典があるのだそうです。
その5回とは、復活祭、5月1日、8月15日、9月8日、12月26日です。
あと1日遅く訪れていれば見られたのでしょうけれど、残念でした。
今から5世紀以上も前のプラートのまちで、8月15日の聖母被昇天祭に行われる聖母の腰帯の式典の最中に、ごったがえす群衆に紛れて、サンタ・マルゲリータ尼僧院から一組の男女が駆け落ちしました。
それがフィリッポ・リッピと尼僧のルクレツィアなのだそうです。
腰帯の式典のドサクサに紛れて駆け落ちしたのは、彼らだけではなく、同じ尼僧院の修道女4人が、それぞれの恋人と手に手を取って抜け出し、ローマ法王の逆鱗に触れたそうなのですが、画僧フィリッポ・リッピと尼僧ルクレツィアには、メディチ家のコジモの特別の計らいで法王から環俗の許可が出たのだとか。
ドゥオーモの中には、フィリッポ・リッピやウッチェッロのフレスコ画などがあります。
私達が入ったときは、ミサの最中でしたので、写真は遠慮しました。
こちらは、コムーネ広場にあるプレトリオ宮殿。
階段を上って行くと1850年に創設された市立絵画館があるそうです。
その絵画館にフィリッポ・リッピのすばらしい聖母子像があると、IANUAさんマッチンさんに教えていただきました。
6月のピサ滞在の時に可能なら行きたいと思っています。
サンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会。
初期ルネッサンス様式なのだそう。
皇帝の城。
神聖ローマ帝国の皇帝フリードリッヒ2世によって1237-48年に建築されたためにこう呼ばれています。
プラートの名物にカントゥッチがあります。
アーモンドの入った堅焼きビスコッティのようなものなのですが、これをヴィン・サント(甘い食後酒)などに浸して食べると美味しいのです。
老舗の有名な店があって、買って帰りたかったのに、この日はもちろん休み。
この街には、腰帯の式典のある日にもう一度来なくては...と心に決めて、クリスマスのイルミネーションに灯りが灯り始めたまちを後にしたのでした。
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