さて翌日、いよいよカステッルッチョに向かいます。
6:25のバスに乗るので4:40に起きて弁当を作り、朝食をいただき、6時前に部屋を出て昨日下見をしたバールに行きました。
小雨が降っていました。
こんなところで猫ちゃんが休んでいました。



バールはまだ開いていません。
定刻を1分すぎた6:26になってもバスは来ません。
6:30になって小型のバスがやってきて、それに合わせたようにバールの人もやってきて店を開けました。

このバスはカステッルッチョに行きますかと聞くとNoと言います。
「今日はカステッルッチョに行くバスは無いよ、土曜と日曜の8:30だよ」と。
え？何それ。だってこの時刻表に…と指さすと、それもう古いから剥がさないといけないんだよね、ですって。
もうがっかり…

ひとまず、宿を経営している方のバールに朝食を摂りに行きました。
（早起きして少し食べたけど、バールの朝食は別腹）

朝は、昨日のかっこいいオネエサンじゃなくてそのマンマと思われる人がいました。
コルネットとカップチーノをオーダーすると、スッコは何にする？と訊かれてスッコも付いていることを知り、この日は梨にしました。

やっぱりバールのコルネットは美味しいです。

実は、バスが無いかも知れないことは覚悟していました。
いろいろ調べて木曜だけあるとしか出てこなかったのですが、それすらも新しい情報ではなかったので。
それで、事前に宿の人にメッセージを送って問い合わせていたのですが、地元の人は皆車で動くので公共交通のことは知らないのですよね。
（ピサの宿の女主人もそうでした）
「バスがあるかどうかは分からないけど、こっちに来てみて、当日バスが無かったら、私が安いタクシーを紹介するわ」と返信をくれていたので、事前に教えてくださいとお願いし、番号を聞いていました。

朝食を終えて部屋に戻り、タクシーに電話してみました。
そうしたら9時に2人を乗せて行くので、それと一緒でもいいか？ということで乗せてもらえることになりました。
帰りは12時半に迎えに行くことでいいか？とも。
現地2時間、ちょうどいいじゃないですか。
6:25のバスで行って帰りは午後のバスに乗ることを考えたら、ずっとずっといいです。
9時に合わせて、待ち合わせ場所の門の前に向かいました。
道はまだ乾いていませんが雨はすっかり上がっています。

門の前で待ちました。

ちゃんとオンタイムでタクシーがやってきて、私たちと同じ車に乗るのはイタリア人のご夫妻でした。
車の中で話したら、何と息子さんが先日日本の旅をしてきたのだと言って写真を見せてくれました。

車はぐんぐんと山道を上って行きます。
途中の景色も素晴らしくて、はるか下にノルチャのまちが見えました。

30分ほど走ったでしょうか。
ドライバー氏がここで一旦降りようと言って皆降りました。
ここが一番標高の高いところなんだよと言って眼下に広がる高原を差し、これからあそこまで下りて行くからね、と。
辺りのことを少し説明してくれました。

その時、羊の群れが犬に追われながら通って行きました。

続きはまた次回。

こんばんは！イタリアから帰ってきたばかりです。アオスタ渓谷の古城巡りとノヴァレーザ修道院（cokemomoさんのおかげ）に行きました。落ち着いたらそのうち投稿します。
カステッルッチョの春はいいですね。定年後の楽しみにとっています。
そのバスの時刻表は古いのでそろそろ剥がさなきゃ・・・って、ああイタリアだなー笑。
ところで、イヴレーアからアオスタの鉄道路線は1月からバス代行になっているのですが、ひょっとしたら永久にかも・・と草ぼうぼうの線路をみて思いました。
トリノ空港からの列車がポルタヌォーヴァに乗り入れた（トレニタリアに売却されたから）と聞き、早速乗ったらば、ポルタスーザとリンゴットには停まるものの、ポルタヌォーヴァはすっ飛ばされました。乗り換えに走りました。ウソ情報だったか・・。
と、相変わらずなイタリアです。

カステッルッチョの高原の真ん中で車は私たちを降ろしてくれました。
またここで12時半にね、と。
お代を払おうと思ったら最後に往復分いただくよ、とのことでした。

広い野原に咲き乱れる花々。

ただそれだけの景色なのですが、場所によって咲いている花が違うので色が青だったり赤だったり黄色だったり。
歩いて行くと見る角度が変わり、見える色も変わります。
青空なのですが、雲が動いて影を落とし、光の加減でもまた違う色に見えます。











歩くごとに見え方が変わるので、きれい！きれい～～～と言いながら、信じられないぐらいたくさんの写真を撮りました。

花を踏まないで、花を取らないで、などの表示がありますが、分け入って歩いてもいい道がつくられているので、「花畑の中の私」の写真も撮れます。

ひとしきり満足するまで1時間ぐらい歩いては撮り、撮っては歩きしたでしょうか。
カステッルッチョのまちは「イタリア小さなまちの物語」にも複数回登場したことがあるそうですが、遠くから眺めるだけで、まち歩きはしませんでした。

まちに上って行く途中に観光客用の店などが入っている建物がありました。

そこでお手洗いを使うためにジェラートを食べました。

少し高くなるだけで、見え方がまた違います。

お昼が近くなったころに人が増えてきました。

最近花の時期に訪れる人が増えて、土日は交通規制をしていると聞きました。
そろそろまた下におりて、ゆっくりと集合場所へと戻ります。





見に行けて本当に良かったと思いました。

ちなみに、イタリアをよく旅する知人が
「経験則に基づきタクシー料金を見積もるときは、高速使用の有無にかかわらずググ地図上の距離かける２に最近のガソリン高騰分として8%乗せます。これ以上だったらボラれていますが近隣にコンペが無い場合はさらに10%アップまで我慢。北ほど高く南は未だに２掛けるだけで済んだりするようです。往復割引交渉するのは言わずもがな。無事往復できますように！」
とFacebookにメッセージをくれました。

ノルチャ〜カステッルッチョが30km、料金は50€でしたのでバールのオネエサンが教えくれたタクシーは高くないということが分かりました。
それどころか、往復だと100€な訳ですが、2組をいっぺんで運んだので50でいいよ、と言うのです。
半額で行けちゃったわけで。
何と良心的なドライバー氏！！！
バスで行くよりよほど良かったねえとイプさんと話したのでした。
いろいろ気を揉んだり無駄な動きをしたりしましたが、結果オーライな1日でした。