トロペーアの1泊目が明けて、部屋での朝食後は、市場へ。
魚介と野菜が目当てです。

宿を出てここを曲がり

ここに出て、

また左に曲がるとすぐにメインストリートに出ます。
数分歩いて右に曲がったあたりに市場があります。





特産の赤玉葱は山積み

こちらにも

魚屋さんの虫除け（というか蝿払い）が面白い。

キュウリの縦スライスみたいに見えるのがリボンで、水平に吊られた針金の両端にそのリボンが付けられていて、針金がくるりと左に半回転すると次は右に半回転。そうするとリボンがひらり、ひらりとそよいで蝿を追い払うのです。

こちらの魚屋は見事な品揃え。

右端のオジサマが、常連客（おそらくリストランテの料理人）と話しながら、ここには並んでいない見事なスカンピを下の方から出し、10尾ほどドンと秤に乗せ、料理人はそれをいただくよ、と買って行きました。

あまりのスカンピの見事さに興味をそそられて、オジサマに私たちもスカンピを4尾ちょうだい、と言うと彼はまた下から4尾出して秤に乗せて、50だよ、と。
50€!!（当時のレートで8,750円）
オジサマがどうする？と目で問うので2尾にします、と私たち。
そうしたら、大きい2尾を引っ込めてくれて、2尾で20€（3,500円）になりました。
それでも私たちにしては清水の舞台から飛び降りるような気持ち。
でも、ものすごく満足し、今夜の食事に期待が膨らむのでした。

ほかには、トマト、ナス、蟠桃（ばんとう、あの平たい桃を日本語ではそう呼ぶのですって）、インゲンを買いました。

その後はちょっと離れたところにある大きなスーパーマーケットへ歩いていき、生ハムや酒類、パンなどを買いました。

部屋に戻って昼ご飯は、ラーメンに赤玉葱（これは昨日買ってました）とインゲンを入れて。
食休みに昼寝。
本当にのんびりバカンス気分で過ごしました。

昼寝の後に水着に着替えて、今日は展望ポイントから見えるビーチの方へ。





トロペーアの海も、入るとじきに深くなりますが、シッラほどではありません。
少し安心感があります。

まちのメインストリートの展望ポイントが見えます。（ずらりと並ぶ建物群の1カ所だけ低くなっているところ）

うんとズームで撮ってみたら人々の並ぶシルエットが見えました。

海水温は高くもなく低くもなく快適でした。


ほど良く楽しんで、宿に帰ってシャワーを浴び、食事の支度。
午前中に買ってきたスカンピ、2尾20€也は、やはり立派。
大きさが分かるようにソムリエナイフを置いて撮りました。

フライパンに蓋をしてまずは白ワイン蒸し。

普段店で食べるものだともっと小さくて、1皿に3尾ぐらい乗って出てくるでしょうか。
頭を外して中身をチューチューし（お行儀悪いですが、これが美味しいんです）、身の方の皮を剥くと細い身が出てきてあっという間に食べ終わり。

でもこれのポテンシャルはすごかったです。
まず、頭。
味噌がたっぷり入っていて、カッフェ用のスプーンですくって食べました。
（両手を使って食べているので、写真を撮るのは無理でした）
濃厚で、甘くて、美味し～～～～い！！！

そして、なんとなんと、爪のところの身も食べられるのでした！！！
手持ちの割り箸が通る太さなのです。
爪の両端を調理ばさみで切って箸でツーッ通すときれいに細長く身が出てきました。
スカンピで爪の身がちゃんと食べられるのは初めてのことでした。

最後に本体。殻を剝くと私の大きな手のぶっとい親指も負ける太さの身！
しっとりと甘くてなんと上品な味でしょう...　うっとり...
1尾10€の価値は十分にありました。

そしてもちろんこれでは終わりません。
頭、爪、本体の殻を鍋に入れて少しの水を加えて出汁を取りました。
フライパンにオリーブオイルを入れ、カットしたミニトマトを入れて炒め、そこに出汁を入れてミニトマトの味も引き出したところに、そうめんを投入。
（そうめんは、別鍋に沸かしたお湯に投入してすぐにざるに取り、水洗いしてぬめりを取ったものです）
そうめんに出汁を吸わせて味を調えて完成！

イタリアンパセリを使用し、リングイーネなどの太いパスタにした方が美味しいのでしょうが、味はバッチリ！
1カ所に１～２週間滞在できるなら、ニンニクやハーブ類、パスタもや調味料も買ってもっと本格的に作れるところですが、わずか３泊なので、これで良しです。

スカンピを堪能した大満足の夜でした。