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from: ぐら姐さん
2024年01月04日 21時39分10秒
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エミリア・ロマーニャの(小さな)まち
リグーリアの半分が終わったので、いったん切り上げて、今日から新たにエミリア・ロマーニャ州について書きます。エミリア・ロマーニャの一番大きなまちは、州都
リグーリアの半分が終わったので、いったん切り上げて、
今日から新たにエミリア・ロマーニャ州について書きます。
エミリア・ロマーニャの一番大きなまちは、州都ボローニャですが、
ほかにも歴史ある魅力的なまちがたくさんある州です。
1.イモラ
2.コディゴーロ
3.コマッキオ
4.サッソ・マルコーニ
5.ズィベッロ
6.チェゼナーティコ
7.ドッツァ
8.パルマ
9.ピアチェンツァ
10.ファエンツァ
11.フィデンツァ
12.フェッラーラ
13.フォールリー
14.ブッセート
15.ブリジゲッラ
16.ポンポーザ
17.モデナ
18.ラヴェンナ
19.リミニ
20.レッジョ・エミリア
明日、1.のイモラから始めますが、今日は州都ボローニャの写真を載せます。
何回も行っているまちなので、写真も山ほどあるのですが、
’12年に一番長く滞在したので、その時のものを。
ボローニャと言えば、マッジョーレ広場。
そして2つの高い塔。
高い方には上ることができます。
上から見るまちの色が美しいです。
まち歩きも楽しめます。
from: ぐら姐さん
2025年01月14日 15時13分23秒
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エミリア・ロマーニャの17は、モデナです。
モデナに初めて行ったのは、'03年7月です。
当時はまだイタリアのあちこちをいろいろ見たいと忙しいスケジュールを立てて旅していました。
3週間ほどの旅行でしたが、
PartⅠ独り旅マントヴァ・モデナ・オルヴィエート(移動途中に立ち寄り)・ローマ(ローマで1人合流)
PartⅡ4人旅(2人でパラッツォ・アドリアーノに日帰り。その後2人合流)パレルモ・アグリジェント・シラクーザ・タオルミーナ
PartⅢ3人旅(4人のうち2人が帰り、1人が合流)ピサ・カステルヌオーヴォ・ガルファニャーナ・ルッカ・カスタニェートカルドゥッチ・(ここから1人合流)グロッセート・オルべテッロ
という今なら絶対にやらないスケジュールでした。
モデナには2泊してパルマにも行きました。
この時は、まだ建築や美術よりも食べることに最大の興味を持っていたので、モデナにはバルサミコのコース料理を食べさせる店があるということで訪れたのでした。
が、インターネットでは調べきれず、諦めて、地元情報でマルピーギと言う老舗のカンティーナの見学とテイスティングをさせてもらったのでした。
もちろんドゥオーモも外から見たはずなのですが、写真がありません。
2度目は、'12年12月。
ボローニャ滞在中に日帰りで行きました。
この頃には随分とロマネスクに興味を持っていたので楽しみに出かけたのに、なあんと修復中で覆われているのでした。
部分部分は見られましたが、残念で残念で。
中にも入れました。
でもナターレの時期なのでまち歩きは楽しめました。
そして'15年8月に2泊してやっと外も中もじっくりと見ることができました。
あまりに外も中も美し過ぎて、山ほど撮った写真をたくさん載せたくなりますが、’15年の旅報告に載せてあるので、興味のある方はご覧ください。
https://www.beach.jp/circleboard/ac48590/topic/1100201932770?sortList%5BsortType%5D=2#position1100201932770
まち歩きもそれなりに楽しめました。
2度目の時に見つけた市場で'15年の時には買い物もしました。
(フェッラゴストの時期なので休みも多かったですが)
ナターレでもフェッラゴストでもない普通の時期に是非行ってみたいまちです。
from: ぐら姐さん
2025年01月12日 19時59分16秒
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エミリア・ロマーニャの16は、ポンポーザです。
'15年8月フェッラーラに滞在中、日帰りで訪れました。
「イタリア古寺巡礼」の「起伏のない道を走り続けていると、地平線の彼方に美しい塔が見えてきます。」という表現を読んだときに、ああ見たい!行きたい!!と思ったのでした。
行き方を調べてもよく分からなかったのですが、Codigoro(コディゴーロ)というまちまでは、鉄道が通っているようでした。
Trenitaliaのサイトで時刻検索したら、出てきたので、そこまで行けば、その先はタクシーで行けるだろうと考えました。
「タクシーバス」とかいうのも、ありそうだったのですが、8月15日では、きっと無理だろうと思って。
コディゴーロまでの列車はなくて、代替のバスが走っていることは前日に調べて分かっていました。
ポー川沿いの平坦な道をバスで走ること1時間15分。
コディゴーロの駅に着きました。
バス停は駅前で、バス停の表示にはタクシーバスのことが書かれていましたが、ポンポーザに行く路線は、ここを通っていませんでした。
違う路線も、この日というかこの時期は走っていないようでした。
駅舎は閉まっていて、付近は閑散としています。
車はたくさん駐車してありましたが、人の気配はありません。
イタリアの8月15日前後は本当にどこもそんなものです。
思ったとおり、こんなものが。
電話をしてみたら10分待てと言われて、本当にほぼ10分後にタクシーはやってきました。
車がポンポーザに着く前に、遠くから平原の中に聳える塔が見えてきました。
本当に本に書かれているとおりでした。
そして10分ほどで到着。
みやげ物屋のところで降ろされ、
この先に車は入れないから、そこの道を行きなさいと言われ。
広々として、とても長閑なところで、
川(用水路?)の方から回り道をしていくことにしました。
修道院に向かいます。
修道院の中では、フェラゴストのミサが行われていました。
終わるまでの間、まずは鐘楼をじっくりと見ます。
この聖堂と塔が建った時の修道院長は、ラヴェンナ貴族出身の聖グイドで、彼がラヴェンナ司教の前で水をワインに変えてみせる奇跡を起こした絵が食堂の壁画にあるそうです。
ラヴェンナの虚栄に対して、ポンポーザの清貧を顕彰しているのだとか。
(残念ながら、この絵は見られませんでした)
このあたりの豊かな土地のおかげで作物がよく育ち、塩田開発にも成功したことで、中世を通じてイタリアでも有数の裕福な修道院だったのに、ここの建物は清貧志向だったのだそうです。
その清貧志向が、建築にも表れていて、グイドは煉瓦やテラコッタという安価な素材にこだわりました。
あえて安価な素材を使ってどれだけ粋なことができるかという表現意欲が満ち溢れていました。
わざわざ色の異なる煉瓦を誂えて、しかも形や大きさも変えて、それらを文様のように並べました。
テラコッタの浮き彫りも手が込んでいますし、煉瓦との相性もぴったりです。
そして塔の外壁には陶器の大皿がたくさん嵌め込んであります。
色とりどりで文様もしっかりしています。
一見するとイタリアあるいはスペインのマヨルカ焼きのようでいて、調べてみるとエジプトのものが多かったのだとか。
エジプト陶器は11世紀のもので、かなり高価な輸入品だったのだそうです。
「イタリア古寺巡礼」からこの修道院を言い表している部分を先に書きました。
先に知っていただいて、写真を見ていただくと、なるほどと感じていただけるかと。
見れば見るほど面白くて、高くてとても肉眼ではみられないようなところにも、
彫刻や嵌め込みがあって、ああ、クレーンに乗って高いところまでずっと見てみたい!と思いました。
ミサはまだ続いているので、先にムゼオの方に入ることにしました。
これ、回廊ではありません。
入り口棟には切符売り場とトイレがあるだけでここを通り抜けて別の建物に行くのです。
これが、ムゼオの棟近くから振り返って見た入り口棟です。
この短い道の途中から撮った修道院と鐘楼。
生垣のこちら側がムゼオの敷地になっています。
中に入ります。
外に出ました。
日の当たり方がちょうどいい感じだったので、鐘楼をアップで撮ってみました。
そろそろミサが終わったようなので修道院の本堂に向かいました。
このポンポーザの修道院、名前はサンタ・マリア修道院といいます。
その聖堂のミサがやっと終わって、中に入ることができました。
うわあ・・・
聖堂内は、壁は、総フレスコ、床は総モザイク。
すごいです。
壁も見てみましょう。
正面が栄光のキリスト、玄関の裏側部分は、最後の審判、身廊の上段の壁は旧約聖書、中段はキリストの生涯、そして、アーケードの三角部分は黙示録の場面。
これらは、14世紀に描かれたらしいです。
少々退色していますが、それでも素晴らしい。
正面、栄光のキリスト。
近づいて見るとマリアのようにも見えるけど。
ああ、でもやっぱりキリストですね。
入り口のところの最後の審判も、面白いのです。
身廊の壁のフレスコ画は、前述したように上段の壁は旧約聖書、中段はキリストの生涯、そしてアーケードの三角部分は黙示録の場面になっているのですが、横に見ていくものを写真に撮るのは難しいです。
上段と中段を一緒に撮るのは比較的撮り易いのですけれど。
こんなところの装飾も美しいです。
側廊部分は、絵というより文様が描かれていました。
床のモザイクも多彩です。
ロープが張ってあるので近くに行かれないのが残念!
ああ、真上から見てみたい・・・
私が行ったのは、フェラゴストの日でしたから、椅子が置かれていましたが、他の人のブログ等を見ると椅子がない写真も出てくるので、普段の日ならもしかすると全面見られるかも。
たっぷり楽しんで聖堂を後にします。
じっくり見ていたらお昼になりました。
パニーノかなにかで済まそうかと思っていたのですが、ちゃんと食事ができそうな店があったので、入って見ました。
魚介のインサラータ
こんなところで、ちゃんと美味しい魚介がいただけるとは思っていなかったのですが、
まともなものが出てきてびっくりでした。
プリモは、手打ちキタッラのアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ・コン・トンノ。
トンノ(まぐろ)は、缶詰だろうと思っていたら、生の大きなサイコロ(ブロックといいたいぐらい大きい)だったので、これまた嬉しい誤算で思いのほか美味しい昼食でした。
カッフェで〆て、お勘定のときにタクシーを呼んでもらいました。
ここにくるときのタクシーに、帰りも来てもらえるか訊いたら、午後からは用があるからだめなんだよと言われ、彼の友達のタクシーを紹介してもらったのだけど、面倒なのでこの店でお願いしちゃったのです。
ああ、面白かった!!!
訪れて、本当によかったと思いました。
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