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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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公開 メンバー数:399人

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  • from: 倶楽姐さん

    2012年05月31日 15時04分25秒

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    「2012年5月のトリノその9」
    それからマダーマ宮に寄ったら、もう閉館で入れず。
    写真だけ撮りました。


    2階からは、さっき通ったユヴェントゥスストアの通りが見えます。
    すごい人出。




    うーん、どこに行こう・・・
    ということでイータリーに行くことにしました。
    途中で通りかかった八百屋、イタリアではあまり見ない、ポット入りのハーブなどを売っていました。


    イータリーでは、お土産のお菓子や食材のほかに、
    この晩は部屋ご飯にすることにして少しずついろいろなものを買いました。
    以前から気になっていた「黒トマト」もありました。


    それも少し買って、宿に帰る前にのどを潤すことに。
    地下の奥の方の、トイレに一番近いビール売り場&ビア・カウンターへ。


    カンパイ!


    宿に戻って、部屋ご飯を整えました。


    黒トマトとリーフレタスのサラダ
    バローロの搾りかすで包んで熟成させたトゥーマ・チーズ


    ラルド
    辛いサラミ
    パン2種


    この季節ならではの生ソラマメ


    そしてプーリアのブッラータ(モッツァレッラチーズで作った袋に生クリームが入っている)




    部屋でのんびりと美味しいものを食べて、ワインを飲んで、
    幸せ〜な気持ちで第2日目も眠りに就きました。

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  • from: シニョレッリさん

    2012年05月30日 20時52分36秒

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    「美術編(17)カラヴァッジョ巡礼13 ローマ3」

    モデナ、ボローニャなどの地震被害が心配です。

    ウーディネ市立博物館にイタリア各地を写した古写真が展示されており、非常に興味深いものです。それらを見ると1860年頃のコロッセオの上は草が生えていたこと、フォーリー・インぺリア通りは無く、その辺は遺跡だらけで、遺跡を埋めて通りを作ったこと、フォロ・ロマーノの発掘は今ほど進んでいなかったことなどが分かります。

    コロッセオに行った時は、イタリア文化週間中で無料の為、大変な混雑でした。何時になったら入場できるか分からないくらいの行列の長さだったので、入場を諦め、まあまあの行列だったフォロ・ロマーノに急ぎました。

    イタリア文化週間明けの月曜日、この日から有料に戻ったため、前日までの物凄い行列は見られません。人出はありますが、殆どの人々は無料だった前日まで入場したのでしょう。(この写真を撮ったのは家内で、ローマで家内と別れた私は、この日はナポリにいました)

    午前中は天気が良かったのですが......

    パラティーナの丘にあるアウグストゥスの家の室内です。

    アウグストゥスの家の別の部屋です。アウグストゥスの家は見所の一つと思いますが、知らない人が多いのでしょうか、大体空いているのが不思議です。

    フォロ・ロマーノのヴェスタ神殿付近にアウグストゥスの凱旋門がありましたが、現在は道の両側にその台石しか残っていません。

    ユリウス・カエサルが火葬された場所に神君カエサル神殿が建てられ、その中に有る小さな祠には、今なお献花が絶えません。

    午後になると天気が急変し、この後雷雨になりました。

    さて、カラヴァッジョですが、バルベリーニ宮の国立古代美術館にはカラヴァッジョの作品が3点あります。

    そのうちの一つ「ホロフェルネスの首を斬るユディト」です。強烈・迫真の描写力です。

    ユディトのモデルとなった「フィリデ・メランドーニの肖像」です。作者は勿論カラヴァッジョです。フィリデは高級娼婦で、後にカラヴァッジョは殺人を犯してローマから逃亡しますが、殺した相手の情婦がフィリデです。この作品はベルリン美術館で展示されていましたが、第二次世界大戦中に消失してしまいました。

    バルベリーニ美術館には、カラヴァッジョが嫌悪したバリオーネの「天上の愛」があります。盟友オラツィオ・ジェンティレスキと共にバリオーネの作品を誹謗したとして、カラヴァッジョはバリオーネから名誉棄損で訴えられます。これが有名なバリオーネ裁判です。仕返しとして描いたのがこの作品で、左下の悪魔がカラヴァッジョの似顔絵になっています。

    カラヴァッジョの「ホロフェルネスの首を斬るユディト」は多くの画家たちを触発しました。カラヴァッジョの盟友オラツィオ・ジェンティレスキの娘アルテミジアの「ホロフェルネスの首を斬るユディト」(カポディモンテ美術館で展示されています)です。アルテミジアは現在カラヴァッジェスキの最も優れた画家とされています。アルテミジアは父オラツィオの友人であるアゴスティーノ・タッシに師事したのですが、タッシからレイプされたことでも有名です。アルテミジアは一生タッシを恨み、この作品のホロフェルネスはタッシの似顔絵と言われています。この辺の事を書くとキリが無いので止めますが、これらを知って作品を見ると更に絵画鑑賞が楽しくなります。

    アルテミジアの同じ主題の作品がウッフィツィ美術館にもあります。

    尚、絵画画像は全てWeb Gallery of Artからの転載です。(以前の画像もすべて同じ)

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  • from: ぐら姐さん

    2012年05月30日 20時52分32秒

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    「Re:Re:Re:イタリアの話から逸れますが」
    シニョレッリさん、

    その乗り継ぎのエピソード、いかにもフランス的ですね。
    CDGは、あまり好きな空港ではありません。
    矢印や表示のつけ方が不親切でわかりにくくて。
    それに食べ物や飲み物がとても高いし。

    フランスは、初めて行ったときの印象がよくなかったために、
    2回目のプロヴァンス地方はとてもよかったのに、
    今でもなんだか最初の印象がぬぐえず、足が向きません。
    今は、以前よりずっと英語で対応するようになっていると聞いてもねぇ・・・

    田舎はいいわよ、と聞いているので、
    それこそリタイアして気が向いたら、イタリアのついでに行ってみたいところはいくつかあるのですけれど。


    今回は、フランクフルト経由でトリノ往復しました。
    帰国便は、トリノからの接続のよい便が満席だったので、
    1日早い14日の午後の便でフランクフルトまで飛び、1泊することに。

    そのことを旅好きの知人に話したら、
    フランクフルトの空港から電車で30分ほどでマインツへ行けるし、
    マインツの方が街歩きを楽しますよ、とアドバイスをいただき、
    マインツ行きを決めました。

    ドイツ旅行をしたのは、1989年の夏なので、実に23年ぶりにドイツの地を踏むことに。

    トリノ発14:45発で16時ごろの到着なので、マインツに着いてホテルに入り、
    17時には散歩に出られると思っていたら、
    アリタリアでもないのに1時間も出発が遅れてしまって。

    さらに、このところイタリアばかりに行っていて、
    言葉の通じない、文化も違う異国の地を踏む感覚が鈍っていたようで、
    ドイツに立ち寄るのに、調べたことは飲食のことばかりだったのが大失敗。

    マインツまでの切符は、自販機で買えば簡単だろうと思っていたら、
    いやこれが、英語を選択しても分かりにくいしくみ。
    しかも、え?えーと、と考えていると
    少しの時間で元のドイツ語バージョンのトップページに戻ってしまうのです。
    イタリアのことを知らなくても、イタリアの自販機の方が絶対に簡単だと思いました。

    もたもたしていたら、隣の機械のところにいたお姉さんが助けてくれて、
    なんとか切符を買えましたが、お姉さんですら、操作を迷い、私と姉の2枚分を一緒には買えませんでした。
    ま、1枚ずつ2回買ってなんとかなりましたが。

    で、どこで打刻するの?と見回してもそれらしき機械がありません。
    一応ガイドブックは持参していたので、見てみると打刻は不要と書いてありました。

    切符をよく見ると、行き先の駅は駅名ではなく駅番号で書かれていて、
    電車の時刻も入っていました。
    きっとこれで違う列車に違う時間帯に乗ると×なのでしょうね。

    イタリアみたいな、駅の出発時刻表が見当たらず、
    私たちが乗る電車はどこ行きで、どのホームからなのかよく分からず、
    近くのホームに電車が止まっていたので、そこにいたおじさんに
    この電車はマインツに行きますか?って訊いたら、Yesと言うので乗ったらば、
    なんと!マインツ・カステルというところには行くのに、
    川向こうのマインツ中央駅には行かないのでした。

    しかたなく2つ先の終点まで行き、今度こそマインツ中央駅に行く列車に行こうと
    駅のおじさんに訊いて、なんとか辿り着きました。
    ああ、もっとちゃんと調べておくのだった、と反省しました。


    だいぶ話が逸脱しましたが、その翌日、とてもドイツらしい出来事があったのです。

    イタリアでは考えられない6時半という早朝に朝食をいただき、
    まずは駅に切符を買いに行きました。
    あとでバタバタしたくないので、イタリア式考えで早めに行ったのです。
    窓口に直接行ったら、私の前にも後ろにも誰もいないのに、番号札を取って来い、とおっちゃん。

    素直に入り口近くの機械で番号札を取っておっちゃんのところに行きましたが、
    だれも待っていないんだから、すぐ応対してくれてもよさそうなものなのに、
    番号が1つ抜けるのがダメなのでしょうか。
    規則どおりにしないといけないドイツの国民性が表れているなあと思いました。

    そして、今乗るのか?と聞かれたので、9:32に乗りたいと言ったら、
    もっと後で買いに来なさいと言われておしまい。
    検察がない分、切符に時刻を入れるらしく、乗るすぐ前に買うのがドイツ流のようでした。
    やれやれ。

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  • from: シニョレッリさん

    2012年05月30日 16時24分51秒

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    「Re:Re:美術編(16)カラヴァッジョ巡礼12 ローマ2」
    ぐら姐さん、こんにちわ。

    > 奥様とそれぞれに観て、夕方落ち合うというのも素敵ですね。

    その様に仰られると面映ゆいです。長年に渡る茨の道を経ての結論です。

    > わが夫は、自然が大好きで、山に一人で入って遊ぶのが好きな人で、
    > 自分が好きに遊びたい分、私が好きに旅行しても全然嫌な顔をしません。
    > 夏や冬になると、「また行くの?」ではなく「いつから行くの?」と聞きます。
    > 私はたまに一緒に山行きに付き合うのですが(実は私も好きなんです)、
    > 夫は飛行機に長く乗るのは嫌だと言って、イタリアには付き合ってくれません。
    > ビジネスならいいそうなので、何年か後のリタイア記念に1度一緒に行きたいと思っています。

    ご理解のある、良いご主人ですね。二人の旅行は絶対楽しいですよ、楽しみですね。

    > さて、昔の空路の話、懐かしく読みました。

    ついでに飛行機乗り継ぎの昔話を一つ。
    1970年代後半にエールフランスでCDGに、CDGで乗り換えてデュッセルドルフに行こうとした時のことです。乗り継ぎ便のカウンターは行き先国別になっていて、アルファベットで窓口が分かれていました。ドイツだからD,G,当時は西ドイツでしたからWと思って、正しい窓口が分からず、うろうろしていたら、年取った意地悪そうな老女が来て、英語で「これだからフランスはなっていない」と私に言うではありませんか。事情を説明すると「窓口はAよ」との答え。イギリスの老女は一見すると意地悪そうでしたが親切だったのです。
    当時は「フランス人はフランス語を使用すべし、フランスはフランス語だけ」運動の全盛時代で、フランス語でドイツはAllemagne、だからAの窓口となるのでした。その時の私はフランス語は全くダメで、Aの窓口とは想像すら出来ず、驚愕しました。国際空港で外国人にフランス語を強いるとは、如何にもフランス人らしいと思いました。
    外国人からの抗議が殺到したのか、流石にこの方式は直ぐに中止されました。

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  • from: 倶楽姐さん

    2012年05月30日 07時10分32秒

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    「2012年5月のトリノその8」
    遅いランチを食べ終わって16時。
    せっかくトリノ・ピエモンテ・カードがあるので、ポー川の船に乗りに行きました。
    冬に訪れたときは、休航していたのです。
    http://www.c-player.com/ac48590/thread/1100101766063?page=3

    が、残念、次の出発は18時。
    待つのは嫌だし、出直すのもめんどくさい。
    とりあえずこの日は断念。

    ちょっと散歩だけしました。
    見たことのない葉?をもつ木がありました。




    この花も初めて見ました。(私があまりに無知なだけ?)




    プラタナスの枝の落とし方、形の作り方が面白いと思いませんか?


    街に戻ってユヴェントゥス・ショップの前を通りかかりました。


    たくさんの人が並んでいます。
    入場制限して、何人かずつしか入れないのですね。
    ウィンドウには、優勝記念マフラーやシャツ。


    このシャツの背中。カンピオーネ(=チャンピオン)30は、
    試合報告のところでも書きましたが、カルチョスキャンダルで取り消された2回分も合わせ、
    今回が30回目のスクデット(セリエA優勝)になるという気持ちをこめたシャツです。


    あ、今朝はこれにて時間切れ。また次回。

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  • from: 倶楽姐さん

    2012年05月29日 06時41分16秒

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    「Re:美術編(16)カラヴァッジョ巡礼12 ローマ2」
    シニョレッリさん、

    こうしてみると、ローマって本当に楽しめる都市ですよね。
    自分のテーマをもって、何度行っても違う楽しみ方ができそうです。
    初めてのときは別にして、それ以降は、
    私にとってローマとかミラノって出入国の際の経由地だったのですが、
    近頃になってその奥深さ、面白さに気付きました。特にローマは。

    カラヴァッジョの同じ絵の比較も面白いです。

    奥様とそれぞれに観て、夕方落ち合うというのも素敵ですね。
    わが夫は、自然が大好きで、山に一人で入って遊ぶのが好きな人で、
    自分が好きに遊びたい分、私が好きに旅行しても全然嫌な顔をしません。
    夏や冬になると、「また行くの?」ではなく「いつから行くの?」と聞きます。
    私はたまに一緒に山行きに付き合うのですが(実は私も好きなんです)、
    夫は飛行機に長く乗るのは嫌だと言って、イタリアには付き合ってくれません。
    ビジネスならいいそうなので、何年か後のリタイア記念に1度一緒に行きたいと思っています。

    さて、昔の空路の話、懐かしく読みました。
    私が行き始めた頃も、南回りでした。
    アンカレッジ経由もあったのですが、南回りが安かったので。
    2箇所ぐらいの都市に寄港して、本当に食っちゃ寝、食っちゃ寝のブロイラー状態で行っていました。

    少し給料が増えてアンカレッジ経由で行くようになった時は、ヨーロッパが近くなったと感じたものですが、
    その後ロシアの上空を通るようになったら、もっともっと近くなって、
    今ではその11〜12時間すら、もっと短くならないかと思ってしまいます。
    人間、慣れって怖いですね。

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  • from: 倶楽姐さん

    2012年05月29日 06時24分12秒

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    「2012年5月のトリノその7」
    モーレアントネッリアーナの展望台から下りて、映画博物館に入場しました。


    以前も書いたので、ダブらないよう気をつけながらちょっとだけ乗せますね。
    こちらが以前のもの。
    http://www.c-player.com/ac48590/thread/1100076243335

    4年ぶりぐらいに入ったのですが、展示は少し変わっていて、
    2度目でも楽しめました。

    映像が誕生する前段階の古いものも展示してあるのですが、
    この影絵シリーズは、自分でもやってみたいと思って、全部写真を撮りました。


    少しだけ載せます。






    走馬灯のようなものが展示してあるそばにあった図柄。
    灯りを通すときれい。そしてユーモラス。




    姉も気に入ったようで、結構ゆっくり見ていたら、もう1時半を回っていて、
    昼食に行こうと思っていたDiviziaへ着いた時には2時近くになっていました。
    前菜にカルネ・クルーダ(仔牛の生肉)


    盛り付けは全然美しくないのですが、回りに野菜がたっぷり。
    カルネ・クルーダの味もアグリトゥーリズモの方で食べるのと変わらずの美味しさです。

    プリモは2皿。アニョロッティ・アル・プリン、セージバターソース。


    これの名前は忘れました。ほうれん草とリコッタの詰め物をしたラビオリのようなもので、
    トーマというチーズのソースを絡めてあります。


    セコンドは、1皿。タコとポテトのインサラータです。


    姉は、イタリアでタコを食べたのが初めてで、その柔らかさに驚き、美味しい!と感動していました。

    まさか、カルネ・クルーダにあんなに野菜が付いてくるとは思いもしなかったので、
    コントルノに、蒸し野菜をオーダーしていました。


    どれもこれも、ボリューム満点で、そして美味しいので、
    2人で前菜1、プリモ2、セコンド1、コントルノ1にワイン1本でお腹が一杯になりました。

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  • from: シニョレッリさん

    2012年05月28日 11時39分04秒

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    「美術編(16)カラヴァッジョ巡礼12 ローマ2」

    ぐら姐さんが今回のトリノへの旅で、羽田からフランクフルトへの直行便を利用されたと伺いましたが、昔と比べると正に隔世の感がありますね。
    私が初めてヨーロッパに行った頃は南回りしかなく、給油の為、途中三箇所も経由して行きましたが、本当に大変でした。給油だけでなく、乗客の乗り降りもあったので、その度に食事が出ましたが、意地汚いので一回も食事をパスすることなく飲み食いしたら、着いた時には完全に胃腸の具合がおかしくなったのを覚えています。
    その後、B747-100が就航すると、殆どのヨーロッパ便(アメリカ便も)はアンカレッジ経由となりましたが、私の場合、アンカレッジ経由になってから時差ボケが酷くなりました。夜、成田を出発するとアンカレッジは同じ日の朝に到着、ヨーロッパ到着は翌日の朝だったのですが、アンカレッジで太陽を目にすると恐らく体内時計が狂ってしまうのでしょう。当時、アンカレッジ空港の免税店などは大変な賑いでしたが、今はどうなっているのでしょうか?

    古代ローマの旅ですが、久し振りにアッピア街道に行きました。
    アッピア旧街道の基点サン・セバスティアーノ門です。

    アッピア旧街道は現在も使用されているので、標識があります。

    この様な凸凹道ですが、大きくバウンドしながら自動車が走っています。レンタル自転車があるのですが、以前借りた時に余りの乗り心地の悪さに閉口したので、今回はパスしました。

    チェチーリア・メテッラの墓です。

    墓の内部は鳥の侵入を防ぐためにネットで防護されていますが、それをモノともせず鳩の天国のようで、巣が沢山ありました。

    昼食をダ・パンクラツィオで、と行きましたが、定休日は水曜の筈でしたが、意外にも休みでした。行ったのが木曜日なので、定休日の翌日の昼は休みなのかも知れません。
    ダ・パンクラツィオはユリウス・カエサル好きにはたまらないレストランとして有名です。ポンペイウス劇場の上に建っているので、地下の客席は劇場の壁になっているのです。
    カエサル暗殺の日、ポンペイウス劇場で元老院会議が開催されることになっていて、その出席の為、カエサルは劇場に向かったのですが、劇場に隣接する列柱廊で暗殺されてしまいました。
    従って、このレストランはカエサル暗殺ゆかりの地となっているのです。

    暗殺現場の列柱廊はトッレ・アルジェンティーナ広場(アレア・サクラ)と言われています。

    ボルゲーゼ美術館近くにある遺跡です。
    ボルゲーゼ美術館には、カラヴァッジョの作品が6点ありますが、修復や貸し出しのため6点全部を見ることが出来る機会は滅多にありませんが、幸運にも今回は全部見ることが出来ました。

    ボルゲーゼ美術館にある、カラヴァッジョの「蛇の聖母」です。蛇は異端の象徴で、聖母子が蛇の頭を踏んで撃退すると言う画題です。
    サン・ピエトロ大聖堂に設置されましたが、聖女アンナが老女として描かれ気に入らないと言う理由で、直ぐに取り外された、いわく因縁のある作品です。鑑識眼のあるボルゲーゼ枢機卿が直ぐに入手したと伝えられています。

    カピトリーノ美術館で展示されている、カラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」です。

    ドーリア・パンフォーリ美術館にある、カラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」です。
    色調が多少違いますが、二つは全く同じですね。両方ともカラヴァッジョの真作ですが、ドーリア・パンフォーリのものはカピトリーノのコピーと言われています。
    カラヴァッジョは当時非常に人気があって、作品を見た有力者から「あの作品と同じものが欲しい」と言われることがあって、同じバージョンの作品を幾つか制作したと伝えられています。


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  • from: シニョレッリさん

    2012年05月27日 15時39分50秒

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    「美術編(15)カラヴァッジョ巡礼11 ローマ1」

    家内は熱狂的なイタリア好き、それも古代ローマが大好き、特に塩野七生さんの大ファン。私も古代ローマは嫌いではないので、塩野さんの「ローマ人の物語」全15巻を5回通読しましたが、頭に入らず、遺跡を見ても中々分からないし、何よりも国際ゴシック様式からバロック期までの美術好き。という事で、イタリアで行動を共にしても、行きたい所が微妙に違うので、大体イタリアで現地集合、現地解散をやっています。
    ローマは古代ローマの遺跡が沢山あるし、バロック芸術の宝庫でもあるので、我々二人にとって共通の場所ということで殆ど一緒という事になるのですが、行き先は別が普通で、夕食のためにホテルで午後7時集合、という事が多いのです。
    家内はチュニジアから、私はオルヴィエートからローマに入りました。

    家庭平和も大事ですから、今回のローマでは遺跡回りに付き合いました。
    先ずオスティア・アンティカに行きました。

    オスティア・アンティカは古代ローマの外港として大いに栄えましたが、テヴェレ川の運んだ土砂に埋まってしまいました。火山灰で埋まったポンペイと非常に似ています。

    同時代の遺跡なので当然ですが、ポンペイの居酒屋と殆ど同じ造りです。

    ローマ時代の何処の遺跡でも見ることが出来る円形劇場ここでもあります。

    ローマから日帰りでポンペイに行く方が多いですが、費用と時間を考えればポンペイの代りにオスティア・アンティカに行くのも良いと思います。

    ローマ松はポンペイにはなかったと思います。

    保存状態の良い床のモザイクが可なり残っていますが、貿易港だったことから、それらの模様は魚、船など海関連のものが多いようです。

    さて、カラヴァッジョですが、1592年ローマにやってきてから、1606年に殺人を犯して逃亡するまで、14年間ローマに滞在しました。ローマには、現在カラヴァッジョの真作が24点残っていますが、今回の旅では普段滅多に見ることが出来ない、オデスカルキ・バルビ・コレクション所有の「聖パウロの回心(第一作)」を除き、23作品を見ることが出来ました。
    当時、ローマへの入り口であるポポロ門を潜ったところにサンタ・マリア・デル・ポポロ教会があります。

    チェラージ礼拝堂の主祭壇を飾る、アンニーバレ・カラッチの「聖母被昇天」です。両翼を飾るカラヴァッジョの「聖パオロの回心」と「聖ペテロの磔刑」に勝るとも劣らない、アンニーバレの傑作です。カラッチ一族、グイド・レーニ、ドメニキーノ、ランフランコ、グエルチーノなどボローニャ派の画家たちは何故か日本では人気が無いようで、印象派に偏向している多くの日本人美術ファンの鑑賞力の欠如を表しているように思えます。
    カラヴァッジョでさえも注文主が気に入らないと描き直しする世の中だったのです。チェラージ礼拝堂の「聖パオロの回心」は第二作、つまり書き直し作なのです。この第一作は前述のように普段見ることが出来ません。

    ローマの教会にあるカラヴァッジョの作品は、サン・ルイジ・ディ・フランチャージ教会に三作品、前述のポポロ教会に二作品、サンタゴスティーノ教会に一作品ですが、教会の混雑度は作品数に比例している様で、サンタゴスティーノ教会が非常に混雑していることは無いと思います。
    サンタゴスティーノ教会カヴァレッティ礼拝堂にある、カラヴァッジョの「ロレートの聖母」です。

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  • from: 倶楽姐さん

    2012年05月27日 01時25分12秒

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    「2012年5月のトリノその6」
    ミラノやナポリなどのガッレリアほど大きくないのですが、トリノにもガッレリアがあります。
    サン・カルロ広場から王宮に向かってローマ通りを歩き始めるとすぐ、
    左に入る道を覗くと、ついふらふららと入って行きたくなる一角がそれ。
    ガッレリア・サン・フェデリーコです。




    ここは映画館になっているようです。


    このお店、とてもきれいな色の商品を並べていて、あまり高くないのが素敵でした。
    (今回は、ユーヴェのものをいろいろ買ったので、ここでは買いませんでしたけど)


    前日に1時間待ちで入場を諦めたモーレアントネッリアーナのエレベーターに乗りに行きました。


    前日ほどではなかったけれど、エレベーターには1度に8〜10人ほどしか乗れなくて、
    30分以上待ってやっと乗れました。
    上からの眺め


    何の工事をしているのでしょうね。






    下に降りてモーレアントネッリアーナ内の映画博物館にも入ることにしました。
    (つづく)

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