「ヴェネツィアでランチ…忘れてた！」
　先日、ヴェネツィアのランチをアップした時に、イカ墨のスパゲティを載せるのを忘れていました…ある方に紹介しようと思って気が付きました。

　イカもけっこう入って、イカ墨の甘みも感じられ、なかなか美味しい１品だったのです。

「ヴェネツィアでランチ、その後に」
　さてさて、ランチを摂っている間に、前日連絡が取れなった友人から電話が入り、遅めの昼食をたっぷり食べたので、夕食をご一緒するのは無理だけど、夕方軽く飲むことになり、立ち飲み屋へ。

　このお店、一番安い地ワインが１杯０．６ユーロ。そこそこのもので１．２ユーロと嬉しいお値段。気さくで楽しい店でした。

　この店のオッチャンてば、友人の奥様がトイレに行きたいと言うのでどこにあるか訊いたら、「ないよ。みんなあそこでやってるからね。」と、目の前の運河を指差すではありませんか。

　奥様、一瞬ギョッとして、予約してあるレストランまで我慢…といいかけたところへ、彼はウィンクして、「奥だよ。案内するからどうぞ」と、ちゃんと連れて行ってくれたのでした。

　このお店、軽くつまめるものもあるので、軽い夕食を摂りたい人にはぴったりだと思います。

「ヴェネツィアでランチ４」
　私たちのテーブルにサービスしてくれたのは、店のご主人。篠さんのブログで彼の名前を知っていたので、「あなたがシルヴァーノ？」と訊いたら、「何故知っているんだ？」と言うので、篠さんのブログを見て来ました！とプリントアウトしたものを見せたら、喜んでくれ、最後に玄関に出てきて、記念撮影をしてくれました。

　そこらの客を捕まえて、シャッターを押させるところがとってもイタリア人らしかったのでした。

　写真は、夜に備えて、ワインや水が運び込まれているところです。

　

「ヴェネツィアでランチ３」
　そしてこれが同時に出してもらった、フリット･ミスト。カリリンと揚がっていて、ぜんぜん油っこい感じがしません。冷えた白ワインにとっても合います。やっぱりこれをつまみにしてよかった！

　ということで０．５Ｌのワインはたちまち無くなり、追加オーダーしたのでした。

「ヴェネツィアでランチ２」
　オーダーしたものは、まさにそのブログに出ている
○干鱈のバッカラ・マンテカート、蛸のマリネ、
　鰯のサルデ・イン・サオールを盛り合わせた前菜を一人前、
○イカ墨のスパゲッティ（友人は魚介のタリオリーニ）
○ヤリイカ、ホタルイカ、エビなどのフリット・ミスト一人前

　すごいと思ったことがあります。オーダーが、前菜１、プリモ２、セコンド１ですから、たいていの場合は、前菜と前菜を食べない人のプリモを同時に持ってきて、次に前菜を食べた人のプリモとプリモを食べた人のセコンドを持ってくるか、シェアするか訊いて、前菜１プラス取り皿２、次にプリモ２つ、そしてセコンドにまた取り皿を持ってくるかすると思います。

　でもこの店のご主人シルヴァーノさんは、出す順番をどうするか訊いてくれたのです。いろいろな外国人の食事パターンを見てきているのでしょうね。

　そこで、なんたってイタリアン･ルールで食べなくても許されるであろう世界の大観光地ヴェネツィアですから、前菜とセコンドを同時に持ってきてもらうことにしました。だって、パスタの前にカラッと揚がったフリットをつまみにワインをくいっと飲みたいではありませんか。日本人感覚としては。

　〆にご飯物とか麺とかが好きなので、（とか言いながら、しっかりズルズルだらだらとワインは飲み続けるわけですが）この際それをイタリアでやってみたのです。

　写真は、干鱈のバッカラ・マンテカート、蛸のマリネ、鰯のサルデ・イン・サオールの盛り合わせ。なかなかいけましたよ！どれもちゃんとつくってあって。

　バッカラ・マンテカートは、ヴィチェンツァ風のものとはまた違って、パンに塗って食べると、爽やかな美味しさ。鰯も新鮮だし、蛸もイタリア風にやわらかく煮てあって白ワインになんと合うことよ！ と最初の料理から幸せな気持ちに。