「マテーラ１１」
　プリモは、ナスとサルシッチャのトマトソースのカバテッリ。この形のパスタ、先日ウルルンで小倉優子さんがプーリアに行って、手作りしていましたね。

　これでお腹いっぱい。マテーラは外国人も大勢来るからか、店の人も食べ方にこだわっていなくて、セコンドを飛ばしても全然変な顔をされませんでした。

　これに、ハウスワインの白を１/２Ｌ、ハーフボトルの赤ワイン、ガス水、カフェで、２人で３２ユーロ。観光地にしちゃ、なかなかです。

「Re:マテーラ１０」
　前菜の盛り合わせは、隣のテーブルに運ばれるのを見てすごい量だなぁと思っていたら、店の人も、１つ？と聞いてくれたので、２人で１皿。

　フリッタータ(オムレツ)、ペペローネ、ナス、きのこ、チーズを乗せて焼いた薄切り肉、マッシュポテトを乗せて焼いたほうれん草。

　もしこれを１人で全部食べたら、次の料理は入らなくなってしまうようなボリュームでした。（日本の店なら、品よくカットして４人分ぐらいになりそうです）

「マテーラ９」
　夜のサッシの写真とくれば、次は当然ディナーですね。

　マテーラにも、いい店を見つけました。昼に歩いているときからよさそうな店構えだと狙いをつけて入ってみたら、それなりに名の通ったシェフがいるようで、メル・ギブソンが来店したのだとか。
キッチンでシェフと、メル・ギブソンが移っている写真を絵葉書にして置いてありました。

　で、そんな店なのに、カジュアルで、安いんです。コペルト(席料・パン代)が1ユーロなのに、ブルスケッタとピッツァ生地を揚げたものも出てきました。（これは２人分一緒盛りです）

「マテーラ８」
　そして、とうとう真っ暗になった空に、まちは夜の顔を浮かび上がらせます。

「マテーラ７」
　ホテルに戻り一息ついて、今度は夕暮れのまちへ。ところどころライトアップされて、黄昏ていくサッシ群がうつくしく浮かび上がってきました。

「マテーラ６」

　このビューポイント側には建物がありません。ただの崖、そして原っぱ。

　その原っぱに、白い花がたくさん咲いていました。いや、咲いているのだと思いました。でも近付いてよく見ると、それは真っ白な蝸牛だったので、びっくりしました。こんな乾燥しているところで、蝸牛なんてねぇ…

「マテーラ５」
　これも、渓谷の向こうのビューポイントから撮った写真です。

「マテーラ４」
　渓谷の向こうから、サッシ群を見てみたいと思い、タクシーでビューポイントまで行きました。そこからサッシ群を一望できるのです。

　でも、逆光でちょっと見にくいし、写真もきれいには撮れなくて。翌朝また来ようかなとも思いましたが、アルベロベッロに移動ということで諦めました。

「マテーラ３」
　サッシを見て歩くのには、坂道や階段を上ったり下りたり。真夏の午後には、汗びっしょりになります。それでも、歩いて行けそうなところにこんな景色が見えちゃうと、歩かずにはいられなくて…岩の上の方まで歩きました。

「マテーラ２」
　サッシ（岩や石を意味するサッソの複数形）とは、洞窟住居のことです。マテーラのあるグラヴィナ渓谷は石灰岩を侵食により造成され、渓谷にはこのサッシが何層にも重なって存在しています。

　このサッシがいつ頃から作られたかは不明ですが、８世紀から１３世紀にかけて東方からの修道僧が住み着き、１３０以上の洞窟住居を構えていたといわれています。

　洞窟住居の初期のものは、この写真のようなほんとうに穴、という感じのもの。時代が進むにつれ、もう少し広くなり、さらに時代が進むと、上に建物もつくられるようになったのだそう。